Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

冥福を祈ってはいけない

人が死んだとき、ほとんど決まり文句のように聞かれるのが「ご冥福をお祈りします」という文言だが、これは仏教的には正しい表現ではないそうだ。
「冥福」というのは「冥土での幸福」を意味するが、「冥土」とは「暗闇の世界」であり、そんなところに幸福があるわけがない。というのが、少なくとも浄土真宗における考え方であり、たとえば「ご遺徳を偲び、哀悼の意を表します」というのが適切な言葉遣いらしい。(参照HP
たしかにそうかもしれない。「冥土」を「日本大百科全書」で見ると「冥途(めいど)とも書き、冥界(めいかい)、黄泉(よみ)などともいう。死後、死者の霊魂がたどって行く道。亡者のさまよい行く世界。主として地獄(じごく)、餓鬼(がき)、畜生(ちくしょう)の三悪道などをさす。中国ではこの冥土には閻魔(えんま)などの十王や、多くの冥官や冥吏などがいて、生前の罪過を罰するものと信じられた。」とある。
冥土とはまさに地獄のことだよ。
by ka2ka55 | 2007-05-29 08:29 | 日本語