Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

Babyklappe

日本に関するYahoo!ニュースドイツ語版5月1日付の記事
いわゆる「赤ちゃんポスト」の記事だが、これがドイツに倣ったものであることは知っていたが、ドイツ語では"Babyklappe"(ベイビークラッペ)と称されるとは知らなかった。
"Babyklappe"は"Baby"+"Klappe"の合成語だが、"Klappe"には「ポスト」の意味はない(と思う)。したがって、「赤ちゃんポスト」は日本独自のネーミングだと思うのだが…いったい誰が考えたのか。

以下、「亀井 肇の新語探検」より引用
親が養育できない新生児を受け入れるシステム。熊本県の医療法人・聖粒会が運営する慈恵病院が導入を発表したもの。人目につきにくい病院の外壁に縦45センチメートル、横64センチメートルの穴を空けて、開閉できる扉を設け、36℃に温度管理された特製の保育器を置いておく。育てられない親が新生児を入れるとその重さでセンサーが感知し院内にブザーで知らせる。そのブザーとともに助産師らが駆けつけるという仕組み。監視カメラはつけず、「もう一度、赤ちゃんを引き取りたいときには、信頼して、いつでも連絡してください」といった手紙を置いておくという。ドイツ・ハンブルクに先例があり、キリスト教系の社団法人が2000年から設置し、70か所以上に広がっている。同病院では「赤ちゃんポスト」の設置理由について、「望まれない子供」がいることと、若年層の中絶防止を挙げている。
"Babyklappe"は現時点で一般の辞書には見当たらない。"Baby"はいうまでもなく「赤ちゃん」を意味するが、"Klappe"は多義的であってどちらかというと俗語に属するようだ。この場合は「ベッド」に該当するようだが、上の引用文中「開閉できる扉」をも意味する場合があり、把握しにくい。それらを含めた複合的な意味があるのかもしれない。
それにしても日本語で、「ポスト」を使用するのは、いささか無神経なネーミングではないかと思うのだが…。
また、興味深いのは、同じドイツ語圏でありながらオーストリアでも
"Babyklappe"と称され通用しているものの、"Klappe"にはやや抵抗を感じるらしく"Babynest"あるいは"Babyfenster"と呼ばれる場合が多いというハナシもある。このあたりネイティブでないわたしには実感としてよくわからないが、理屈としてはわからないでもない。微妙なニュアンスの違いというのがあるのだろう、きっと。ちなみに"Nest"(ネスト)には「寝床」の意味があり、"Fenster"(フェンスター)は「窓」を意味する。
by ka2ka55 | 2007-05-02 18:31 | ニュース | Comments(0)