気になるオペラ演出(44)ファウスト@ザルツブルク音楽祭(16年8月14日プルミエ)演出:R.v.d.タネン
やや先の話だが、来年(2016年)のザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)(7/22~8/31)で上演されるグノーのオペラ《ファウスト(Faust)》(8/14プルミエ)を演出する、フォアアールベルク(Vorarlberg)州出身のオーストリア人。同公演は、目玉がないと言われる来年のザルツブルク音楽祭の中で、演目そのものもさることながら個人的に最も注目している(気になる)公演の1つ。というのも、フォン・デア・タネン氏が演出家としてよりも、むしろ舞台装置衣装デザイナー(Bühnen- und Kostümbildner)として知られているからであり、現在ベルリンKOBで上演中(12/28まで)の《ヘンゼルとグレーテル(Hänsel und Gretel)》(再演)が数少ない(唯一の?)演出家も兼ねた仕事かもしれない(下記トレイラー動画参照)
ちなみに舞台装置衣装デザイナーとしては、演出家のハンス・ノイエンフェルス(Hans Neuenfels)と組んでの仕事が多く、とくに有名なのは、バイロイト音楽祭で上演された例のねずみ軍団による《ローエングリン(Lohengrin)》であろう(下記動画参照)。
▼参考動画