注目オペラ歌手(45)ブライアン・イーメル(Bryan Hymel, 1979-, 米)(T)
前記事のROHの《悪魔のロベール》でタイトルロールを演じている米国出身のテノール。やや老けて見えるが36歳(1979年8月生まれ)なので辛うじて若手と言えるかもしれない。ただし、1998年、19歳でプロのオペラ歌手としてデビューしているので、すでに17年のキャリアがある。欧州デビューは2007年、ウェックスフォード・オペラ・フェスティバル(Wexford Festival Opera)での《ルサルカ》における王子役。すでにMETにもミラノ・スカラ座にも出演しているが、2012年7月には病気で降板したJ.カウフマンの代役としてROHでの《トロイアの人々》におけるエネ役を演じている。つまりカウフマンと役柄が重なる部分もあるが、テノールの声として(より軽く明るいという点で)個人的にはイーメルのほうが好みかもしれない。ちなみに同年12月から翌年1月にかけてMETで上演された《トロイアの人々》でも同役を演じている。来日しているかどうかは不明。
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