Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

お気に入りオペラ歌手(12)ダニエル・ドゥ・ニース(Danielle de Niese, 1979-, 豪)(S)

▼ダニエル・ドゥ・ニース(Danielle de Niese, 1979-, 豪)"Australian-American lyric soprano"



出身地は豪州のメルボルンで国籍は米国。両親はスリランカ人(正確にはバーガー人で父親のルーツはオランダ系らしい)。以下、UNIVERSAL MUSIC JAPANのBIOGRAPHYからの引用:
6才の時からピアノを習う。
8才から本格的な声楽の勉強。ダンスも習う。
10才 ロスに移住、有名なコルバーン・スクールでダンスに更に磨きをかけ、演劇も学ぶ。
11才からは音楽理論、音楽分析、対位法を学び、リサイタルも開いた。
13才 過去最年少でタンブルウッド音楽祭に歌手として参加。その他、アスペン、マールボロ音楽祭のサマー・スクールに参加。同時に、ダンス・パフォーマンスもめきめきと腕をあげた。
10代でロスのローカル・テレビで、毎週アート・ショーケース番組の司会を行う。エミー賞に輝く。
15才ロサンゼルス・オペラで《Journey to Cordoba》の世界初演で主役を演じる。これが舞台でのプロ・デビューとなる。
18才 最年少でメトロポリタン・オペラ・スタジオに入る。
19才 MET初出演(フィガロの結婚:バルバリーナ役)。レヴァイン、バルトリ、フレミングなどの大物歌手と共演。
その後、ネザーランド・オペラ、パリ・オペラ座などに出演、着実にキャリアを伸ばす。
2003年 小澤征爾オペラ・プロジェクト特別公演《ジャンニ・スキッキ》のラウレッタ役で来日。
2005年  25才の彼女にとって最大のチャンスが訪れた。グラインドボーン音楽祭の《ジュリアス・シーザー》クレオパトラ役で急遽代役に抜擢、見事な歌唱と演技で一夜にして国際的スターの座を手に入れる。
2007年 DECCAよりデビューCDをリリース、まずUSでi-Tuneクラシカル・チャート1位を獲得。
2008年2月 日本でデビュー・アルバムをリリース。
2008年3月 《フィガロの結婚》スザンナ役を演じるため日本に来日。
2003年に来日していることは知らなかったが、2008年来日時の《フィガロの結婚》@サントリーホールはNHK(当時はBS2)で放送されたこともありよく覚えている(録画もしてある)。その後については書かれていないが、おそらく2008年以降は来日していないと思われる。いずれにしても、ドゥ・ニースといえば、やはりグラインドボーン音楽祭の《ジュリアス・シーザー》(D.マクヴィカー演出&W.クリスティ指揮)におけるクレオパトラ役であろう。同公演はDVD化もされているが、とくにシーザー役のサラ・コノリー(Ms)はもとより、クレオパトラ役のドゥ・ニースの歌唱と演技(ダンスを含む)がすばらしく名演と言っても過言ではない。以来、グラインドボーン音楽祭には欠かせないソプラノであることは間違いなく、今年はもちろん来年も出演が予定されている(Glyndebourne Festival 2016 casting)。そして本日(9/12)、ロンドンで開催中のBBCプロムスの最終夜には、ヨナス・カウフマンとともにロイヤル・アルバート・ホールに出演が予定されている(プログラム参照)(ライブ)。

▼参考動画





by ka2ka55 | 2015-09-13 12:36 | オペラ