Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

気になるオペラ舞台装置(1)オイリアンテ@フランクフルト他(舞台装置: H. シェーレ)

▼舞台装置(Bühnenbild): ハイケ・シェーレ(Heike Scheele, 墺)
オペラの演出は舞台装置や衣装などを含めて評価対象となるが、アイデアはともかく、演出家が舞台装置や衣装も担当することは稀でむしろ分業されているケースが圧倒的に多いと思う。たとえば、つねに印象的かつインパクトのある演出が特徴的なS. ヘアハイム(関連記事)のプロダクションにしても、Wikiの記事によれば、舞台装置(B)と衣装(K)はすべて彼以外の人が担当している。とくに1999年デビュー時の《魔笛》の演出で舞台装置と衣装を担当したH. シェーレは、その後もほとんどの舞台装置を担当している女性の舞台装置家(Bühnenbilderin)である。なかでも2008年から2012年までバイロイト音楽祭で上演されたヘアハイム演出《パルジファル(Parsifal)》でも舞台装置を担当し、これによりOpernwelt誌はシェーレを2009年度の「最優秀舞台装置家」に選んでいる。最近では、4月5日にフランクフルトでプルミエのウェーバー作曲《オイリアンテ(Euryanthe)》(J. エラス演出)の舞台装置を担当しており、めずらしく舞台装置にスポットを当てた動画(下記参照)が公開されていて興味深い。ちなみに同公演で衣装を担当しているG. フェルム(Gesine Völlm)もバイロイトの《パルジファル》で衣装を担当して同じく「最優秀衣装家」に選ばれている。

▼参考動画



by ka2ka55 | 2015-04-30 14:49 | オペラ