Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

バレンボイムへのインタヴュー記事

Berliner Zeitungの16日付け文化(Kultur)欄にダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)へのやや長めのインタヴュー記事が掲載されているが、ちょっと気になるタイトル(直訳:私は誰にもワーグナーを演奏することを強要していない)だったので、ざっと目を通してみた。
DANIEL BARENBOIM IM GESPRÄCH     16.06.2012

Ich habe niemanden gezwungen, Wagner zu spielen

BERLIN - Er wurde in Argentinien geboren, wuchs in Israel auf und lebt seit zwanzig Jahren glücklich in Berlin: Daniel Barenboim über Kommissar Rex, Beethovens Sinfonien und Antisemiten in der Musik.


http://www.berliner-zeitung.de/magazin/daniel-barenboim-im-gespraech-ich-habe-niemanden-gezwungen--wagner-zu-spielen-,10809156,16389508.html
バレンボイム(1942-)がブエノスアイレス生まれの「ユダヤ人」であることは周知の通り。ちなみに同記事の「人物紹介(Zur Person)」によると、いずれもピアノ教師の両親はロシア系ユダヤ人で20世紀初めにアルゼンチンに移住、1952年以降、一家はイスラエル在住とのことだが、バレンボイム自身は国籍はイスラエルだが1992年からベルリン在住であることも周知の通りである。
詳しい経歴は省略するが、インタヴューの中でも触れられているように、すでに7歳でピアニストとしてコンサート活動を開始、11歳のとき(1954年)に墺ザルツブルクでマルケヴィチの指揮者コースに出席するとともに、フルトヴェングラーに出会っている。このとき「天才」と認められたフルトヴェングラーによってベルリンに来るように誘われたが、「ユダヤ人の子がドイツの地を踏むのはまだ早すぎる」との理由で父親がこの誘いを拒否したため、ドイツでコンサートを開いたのは漸く20歳になってからで、ベルリンフィルでのデビューは1964年だったとのこと。
by ka2ka55 | 2012-06-18 16:18 | ニュース