イスラエルでワーグナー
Das erste große Wagner-Konzert in Israel soll jetzt doch stattfinden. Laut Dirigent Asher Fisch soll es nun am 16. Juni im örtlichen Hilton-Hotel über die Bühne gehen.同コンサートで指揮台に立つのはイスラエル人のアッシャー・フィッシュ(Ascher Fisch)だが、「ワーグナーは―好き嫌いに関係なく―史上最も重要な作曲家のひとりであり、他のどの作曲家よりもクラシック音楽に影響を及ぼした―革命家だった。イスラエルのオーケストラ奏者がワーグナーの音楽を演奏することなしにプロ生活を送ることは許されないだろう」と相当な「ワグネリアン」らしい。ちなみにアッシャー・フィッシュはイスラエル生まれだが、両親はドイツ出身で家族をホロコーストで失くしているとのこと。
演奏曲目は、《タンホイザー》と《マイスタージンガー》のそれぞれ序曲、《トリスタンとイゾルデ》から「愛の死」、「指環」から「ワルキューレ騎行」、および《神々の黄昏》から「ジークフリートの葬送行進曲」が予定されている。
*指揮者アッシャー・フィッシュの演奏は過去に2回オペラの指揮で聴いたことがある。すなわち、一昨年(2010年)9月18日の名古屋の《ホフマン物語》(下記参照)と昨年(2011年)11月8日のミュンヘンの《トスカ》(残念ながらワーグナー作品ではなかった)。
演奏面では、指揮(アッシャー・フィッシュ)も管弦楽(名古屋フィルハーモニー交響楽団)も申し分なかった。この指揮者はイスラエル人で師匠はバレンボイム。師匠と同様にワーグナーを得意とするとともにピアノの名手でもあるとのこと。