Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

悲愴―50年の星霜

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NMLの新企画として「N響アーカイブシリーズ」の配信が先月25日から開始されている。
ナクソス・ジャパンでは、(株)NHKエンタープライズと提携し、NHK交響楽団の過去の貴重な放送音源をリリースする「N響アーカイブシリーズ」を開始しました。 NHKには、昭和初期から現在に至るまでのNHK交響楽団の演奏録音のテープが多数保管されていますが、それらの中から、特に貴重と思われるものをピックアップし、 マスタリングを実施した上でリリースするものです。
http://ml.naxos.jp/news/348
すでに10タイトルが配信されているが、そのうちの1つがカラヤン指揮のチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」(1954年4月21日、東京・日比谷公会堂で収録)(アルバムのURL:http://ml.naxos.jp/album/NYNN-0004)。ヘルベルト・フォン・カラヤン(当時46歳)がN響を指揮するために単身で初来日した際の録音で、カラヤンが日本のプロ・オーケストラを指揮した唯一の機会の記録とのこと。この音源はすでにCD化もされているが、オリジナルテープからのマスタリングと編集は、今回の企画のために独自に行っているらしい。モノラル録音ではあるが、聴くに堪えないどころか、実に興味深い演奏と録音。
また、この企画とは別に同じくN響をネッロ・サンティが2004年に指揮した「悲愴」(2004年9月12日、東京渋谷・オーチャードホールで収録)もすでに配信されている(アルバムのURL:http://ml.naxos.jp/album/mm1178)が、半世紀を経て、さすがに演奏も録音も「進歩」しているのがわかる。
興味深いのはそれぞれの演奏時間で、カラヤン版が「48分59秒」に対してサンティ版が「45分27秒」と3分半もの差があるが、なぜか第3楽章に関しては、カラヤン版(8分54秒)のほうがサンティ版(9分33秒)よりもずっと速いこと。ちなみにカラヤン版ではこの第3楽章が終わった後の拍手も収録されている。
by ka2ka55 | 2012-05-03 05:33 | 音楽 | Comments(0)