利上げ?
実体部が1円を大きく超える長大陽線。この日はたくさんのユーロ圏やドイツの経済指標が発表されるも内容はマチマチ。たとえば1月の独小売売上高指数は非常に良い数字となったが、逆に2月の独非製造業PMI確報や同ユーロ圏非製造業PMI確報などは予想よりも悪化している。そうしたなか、ECBは理事会で政策金利の据え置きを発表したものの、その後の会見でトリシェ総裁が「4月の会合で利上げする可能性ある」と明言したことで、一転ユーロに急激な買い戻しが観測された。
テクニカルに見た場合、過去3週間程度形成してきた112-114円のボックス圏を昨日上放れてきた。昨日の急激な上昇を受けた目先の反動安にも注意は必要だが、リスクがユーロ高方向に高いことは間違いない。そんなユーロの上値メドは115.40円あるいは115.70円レベルなど。なお、本日は週末ということで週足の観点からひとつ言及しておくと、一目均衡表の先行帯の雲の下限は113.40円レベルに位置しており、それをNYクローズで超えられるかどうかがポイントのひとつになりそうだ。