Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

来週(0214-0220)の展望

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来週2月14日-18日週の為替相場は、全般的なドル反発や円安地合いの持続性を見極める展開となる。

前週にドル/円はドルが上昇。米国の失業率改善による持続的な景気回復への期待感や、米国債金利の上昇などがドルをサポートしている。
同時に新興国の株高や資源高に過熱調整が意識される中で、部分的なリスク回避がドル高を支援。米国債金利の上昇とあいまって、これまで低金利のドルを調達して新興国株、高金利通貨、資源相場などに投資してきた「ドル調達キャリー取引」の巻き戻しがドル全面高を招いている。

その中で円はスイス・フランと同様、昨年まで消去法で円全面高となってきた。現在は米欧英金利の上昇による金利差拡大や、米国を始めとした世界景気の回復(リスク回避の後退)により、売り戻しの圧力が掛かりやすい。

もっとも日本では3月決算にかけて、輸出企業などによる海外収益の円転(ドルなどの外貨売り)が残存している。2月15日にかけては米国債の満期償還とクーポン利払いが控えており、国内機関投資家による収益資金の円転・ドル売りが消えていない。
さらに中国などの新興国が外貨準備高の過剰なドル偏重を是正させるため、部分的な円シフトによる円買い・ドル売りを長期化させている見方もくすぶっている。

テクニカルでは週足・一目均衡表チャートでの雲の下限ラインが、当座の上値ターゲットとして意識されている。それぞれ雲の下限は、ドル/円が4月にかけて85円方向、ユーロ/円は足元113.40円、ポンド/円は134.80円、カナダ/円は84.50円前後に位置している。目先は同ラインの上抜け攻防が焦点となる。
もちろん、一回目の上抜けトライでの突破には不透明感が漂う。調整下落による外貨の下押しと値固めを重ねながらの上抜け定着と、その後の雲の上限を目指したレンジ上放れの可能性が注目されよう。

by ka2ka55 | 2011-02-13 13:00 | ニュース