マラ1のオリジナル版を聴く
とある国外のコンサートの曲目の中にMahlerの"Blumine"というのがあり、なんじゃこれと思った訳。そのあとに"Des Knaben Wunderhorn"(少年の魔法の角笛)もあるので歌曲かなと。で、検索したところ、まったくのハズレ。
"Blumine"は「花の章」と訳されているようだが、交響曲第1番が「交響曲」としてではなく、のちに「巨人」という標題が付される「交響詩」として作曲された初稿の第2楽章に付されたのが"Blumine"すなわち「花の章」であるとのこと。しかし、第3稿で「花の章」は削除されてしまったため現行の第1交響曲としては演奏されないはずなのだが、上の動画の演奏を含めて、初稿または第2稿として、もしくは「花の章」のみ単独で演奏されるケースも稀ではないらしい。今年と来年は「マーラー年」ということもあり日本でも演奏されるかもしれない。