Ursula Hesse von den Steinen
だれやねん、という声も聞こえるが、中世の頃の吟遊詩人と思いきや、歴とした現代のオペラ歌手。例によって、来月に初台で上演される《ヴォツェック》のキャストとしてマリー役で出演が予定されているメゾソプラノである。本来、マリー役はソプラノのはずなのでその点が気になるのだが…
ところで、どこかで見覚えのある名前でもあり気になったので公式サイトを見てみると、今年5月にケルンでセンセーショナルに上演された《サムソンとデリラ》にデリラ役で出演していたのだった。この公演を実際に観た人の「覚書」を見ると相当に強烈な演技だったことを窺い知ることができる。まあ、その意味では楽しみだ。ちなみに彼女自身、ケルン出身でもあるらしい。