Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

続)気になるオペラハウス(12)レーゲンスブルク劇場(Theater Regensburg)@独レーゲンスブルク

▼レーゲンスブルク劇場(Theater Regensburg
続)気になるオペラハウス(12)レーゲンスブルク劇場(Theater Regensburg)@独レーゲンスブルク_d0103632_10444215.jpg
*すでに5年半前(2014年11月30日)に記事にして紹介した劇場ですが(当該記事)、つい最近、アレのせいで公演が中止、閉鎖中の劇場を案内する動画が目に留まったので、その動画を掲載するとともに、あらためて紹介することにしました。



第1部




第2部


第3部


第4部

▼前記事の転載
レーゲンスブルクは、ミュンヘンやニュルンベルクと同様、バイエルン州に位置する人口約14万の小都市で旧市街がユネスコの世界遺産に登録されている。ちなみに、このドナウ川沿いの町も30年以上前に訪れたことがあるが、世界遺産に登録されたのは2006年なので、そのはるか以前の話。ただし同劇場での観劇経験はなく、もし再訪することがあれば、観劇以外の目的は考えられない…
それにしても同劇場の歴史は古く、設立は1804年とのことだから、わたしが生まれるはるか以前の話。その後もちろん改築等は行われているとは思うが、主要劇場のキャパは500席余りと相当に小ぶり。いや、小ぶりだからこそ興味がそそられるのだが…しかし、さらなる興味は、同劇場の音楽総監督に2008年から阪哲朗氏が就任していること(関連記事)、さらに2013年からは舞踊部門の芸術監督・主席振付家に森優貴氏が就任していること(関連記事)が挙げられる。
尚、5年半前に紹介した時点では音楽総監督だった阪哲郎氏と芸術監督だった森優貴氏はすでに同劇場を離れ、現在は日本人のスタッフは一人も在籍していないようです。

▼最近の公演のトレイラー:











# by ka2ka55 | 2020-05-12 12:00 | オペラ

注目オペラ歌手(114)アリサ・コロソワ(Alisa Kolosova, 1987-, 露)(Ms)

▼アリサ・コロソワ(Alisa Kolosova, 1987-, 露)(Ms)

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https://www.salzburgerfestspiele.at/en/a/alisa-kolosova
メゾソプラノ歌手というのは、声質や役柄のせいか、ソプラノ歌手と比べるまでもなく、概して地味な印象がありますが、写真を見る限り、このロシア出身のメゾソプラノ歌手には、いい意味での派手さがあります。しかし、メゾソプラノとありますが、たとえば、《スペードの女王(Pique Dame)》のポリーナ(Polina)のアリアを歌っている動画(下記参照)があり、これを聴くとアルト(コントラルト)と言えなくもありません。



実質的なプロとしてのデビューは2010年、リッカルド・ムーティが指揮したモーツァルトのオラトリオ《救われしベトゥーリア(La Betulia liberata)》でGiudittaを歌ったザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭だったようです(She first came to international attention when she sang Giuditta in Mozart’s La Betulia liberata under Riccardo Muti at the 2010 Salzburg Whitsun Festival)。そして、2011年から2014年までウィーン国立歌劇場の専属ソリストとなり、ここで《スペードの女王》のポリーナ、《エフゲニー・オネーギン》のオルガ、《ナブッコ》のフェネーナ、《蝶々夫人》のスズキなどを歌っています。
ちなみに今後(2020年6月以降)のスケジュールを見ると、ベルリンフィル(ドゥダメル指揮)との共演(6月)、《エフゲニー・オネーギン》のオルガ@ミュンヘン(7月)、《リゴレット》のマッダレーナ@ミュンヘン(7月)、《蝶々夫人》のスズキ@ミュンヘン(10月)などが予定されています。

▼以下、公開年月日の新しい順に参考動画:














# by ka2ka55 | 2020-04-15 00:00 | オペラ

注目オペラ歌手(113)タニア・クーン(Tanja Kuhn, 独)(S)

▼タニア・クーン(Tanja Kuhn, 独)(S)

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https://www.theater-hof.de/ensemble/detail/tanja-kuhn/

独ハイデルベルク出身のソプラノ歌手。なぜか《さまよえるオランダ人(Der fliegende Holländer)》の「ゼンタのバラード(Sentas Ballade)」の動画検索をしていて目(耳)に留まったのですが(下記動画参照)、何の気なしにOperabaseのスケジュールを検索して「え?!」と思ったのは、今月(2020年4月)来日して東京銀座の王子ホールで公演(リサイタル)が予定されていたこと(参考記事)。もちろんアベいやアレのせいで来日できず公演は中止になったのですが、ひょんなことから注目せざるを得なくなりました。



年齢は不明ですが、2011年に国際リヒャルト・ワーグナー協会の奨学生に選出されているようなので30歳前半かと思われます。レパートリーに関しては、実演でゼンタを多く歌ってはいますが、必ずしもワーグナー専門というわけでもなく、「カルメン」のミカエラや「オネーギン」のタチヤーナなども歌っていますね。しかし、いずれにしてもまだメジャーな歌劇場には出演していないようです。まあ、今後が楽しみでもありますが、アレのせいで果たしてどうなることやら…

▼以下、公開年月日の新しい順に参考動画:










# by ka2ka55 | 2020-04-12 03:00 | オペラ

注目オペラ歌手(112)アダム・プラチェトカ(Adam Plachetka, 1985-, チェコ)(BBr)

▼アダム・プラチェトカ(Adam Plachetka, 1985-, チェコ)(BBr)
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http://www.adamplachetka.com/de/3/galerie/zobrazit/1
このチェコ出身のバスバリトン歌手に初めて注目したのは、前回の注目オペラ歌手(111)として紹介したパトリツィア・ヤネチコヴァ(Patricia Janečková, 1998-, スロバキア)の記事の中で最後に挙げたデュエット動画(下記参照)…個人的には滅多に注目しないバスもしくはバリトン歌手ですが、珍しく「いい声だなあ」と思いました。



また、次に注目したのは、検索して見つかった以下のシューベルトの歌曲を歌っている動画:



ちなみにOperabaseのスケジュールを見ると、すでにニューヨーク(MET)、ウィーン国立、ロンドン(ROH)のほかザルツブルク音楽祭にも出演していますが、ドイツものではモーツァルトの《魔笛》でパパゲーノしか実演では歌っていないのが不思議に思えるほど、ワーグナー向きではないかということ…。これについては、最近たびたび参考にしているブログ「声楽特化の音楽理論」でも指摘されていました。
私が彼の声を聴く限りモーツァルトよりワーグナーやRシュトラウスを歌うべきヘルデンバリトンの声です。
響きがファルク シュトルックマンにそっくりなので、いずれは絶対この辺りを主戦場にする日がくると思っておりますが、まだ年齢は34歳ということを考えると、バス バリトンとしての声が成熟していくのはむしろこれからですから、プラチェトカの可能性は計り知れません。
Plachetka http://seigaku-hyoron.info/2019/11/チェコの若きヘルデンバリトンadam-plachetka/
まあ、概してバス/バリトン歌手はオペラでは「悪役」が多いわけですが、それにしてはまだ若いせいか、やや顔つきがソフトすぎる印象があることは否めません。いずれにしても今後、注目すべきバス/バリトン歌手であることは間違いなさそうです。

▼以下、公開年月日の新しい順にその他の参考動画:








# by ka2ka55 | 2020-03-19 15:00 | オペラ

注目オペラ歌手(111)パトリツィア・ヤネチコヴァ(Patricia Janečková, 1998-, スロバキア)(S)

▼パトリツィア・ヤネチコヴァ(Patricia Janečková, 1998-, スロバキア)(S)
このソプラノ歌手については、以前(たぶん4~5年前)から知っていたのですが、まだ十代だったこともあり、オペラ歌手としては注目しかねていました。いや、いまでも十分に若い(今年6月に22歳)のですが、たまたま最近公開された動画(下記参照)のいくつかを拝見して、いつの間にか大人っぽく綺麗になった姿に注目せざるを得なくなった次第。









あらためて経歴を調べてみると(Wikipediaの記事によると)、両親ともスロバキア人ですが、生まれたのはドイツ(バイエルン州のミュンヒベルク(Münchberg))で生後3か月のときに両親とともにスロバキアに帰国し、現在もスロバキアに在住とのこと。2010年12月(12歳)にチェコ&スロバキアのTV番組(タレントマニア)でソプラノとして優勝し、翌年初アルバムがリリースされ、2014年(16歳)にはローマで行われたコンクルールで最年少の参加者として第1位となり、2017年11月(19歳)に上演されたヘンデルの牧歌劇《エイシスとガラテア(Acis and Galatea)HWV49》に初の重要な役としてガラテア役で出演したとあります。尚、この公演の全曲を収録した動画(下記参照)は公開されています。



しかし、Operabaseのスケジュールを見ると、昨年(2019年)5月から今年(2020年)4月にかけてチェコのモラヴィア劇場(Moravian Theatre Olomouc Moravské divadlo)で上演中の《コジ・ファン・トゥッテ》にデスピーナ役で出演してる情報しかありません。最近の動画を見る限り、歌唱力は約十年前のデビュー当時(下記動画参照)と比べて明らかに上達していることは間違いありませんが、果たして本気でオペラ歌手を目指しているのかどうか…個人的にはバロックオペラに向いているのではないかと思うのですが…


(2011年(13歳))

▼以下、その他の参考動画:



(2014年(16歳))









(2016年(18歳))



(2017年(19歳))



(2018年(20歳))


(2019年(21歳))


2020年(22歳)

# by ka2ka55 | 2020-03-17 02:00 | オペラ