実質的なプロとしてのデビューは2010年、リッカルド・ムーティが指揮したモーツァルトのオラトリオ《救われしベトゥーリア(La Betulia liberata)》でGiudittaを歌ったザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭だったようです(She first came to international attention when she sang Giuditta in Mozart’s La Betulia liberata under Riccardo Muti at the 2010 Salzburg Whitsun Festival)。そして、2011年から2014年までウィーン国立歌劇場の専属ソリストとなり、ここで《スペードの女王》のポリーナ、《エフゲニー・オネーギン》のオルガ、《ナブッコ》のフェネーナ、《蝶々夫人》のスズキなどを歌っています。
あらためて経歴を調べてみると(Wikipediaの記事によると)、両親ともスロバキア人ですが、生まれたのはドイツ(バイエルン州のミュンヒベルク(Münchberg))で生後3か月のときに両親とともにスロバキアに帰国し、現在もスロバキアに在住とのこと。2010年12月(12歳)にチェコ&スロバキアのTV番組(タレントマニア)でソプラノとして優勝し、翌年初アルバムがリリースされ、2014年(16歳)にはローマで行われたコンクルールで最年少の参加者として第1位となり、2017年11月(19歳)に上演されたヘンデルの牧歌劇《エイシスとガラテア(Acis and Galatea)HWV49》に初の重要な役としてガラテア役で出演したとあります。尚、この公演の全曲を収録した動画(下記参照)は公開されています。