Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

<   2016年 07月 ( 4 )   > この月の画像一覧

続)T.アデス作曲《The Exterminating Angel》@ザルツブルク音楽祭(16/7/28初演)とはどんなオペラなのか

d0103632_34852.jpg今月22日(7/22)(金)に開幕する今年のザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)だが、3/10付記事(下記参照)の通り、新制作として上演予定のオペラ3本がそれぞれラジオ(OE1)で放送されるようなので、メモしておく(日時はいずれも現地時間)。

・T.アデス《皆殺しの天使》(THOMAS ADÈS • THE EXTERMINATING ANGEL)/放送(Live): 7月28日(木)19:00~

・R.シュトラウス《ダナエの愛》(RICHARD STRAUSS • DIE LIEBE DER DANAE)/放送: 8月6日(土)19:30~

・C.グノー《ファウスト》(CHARLES GOUNOD • FAUST)/放送: 8月13日(土)19:30~

今年のザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)は7月22日から8月31日まで開催されるが、オペラ公演に関しては、新制作3本、再演2本、初演1本のほか、聖霊降臨祭音楽祭(Pfingstfestspiele)からの借用1本、演奏会形式3本が予定されている(参考記事)。このうち世界初演(Uraufführung)として上演されるのが、英国ロンドン出身の作曲家・ピアニスト・指揮者トーマス・アデス(Thomas Adès, 1971-)作曲のオペラ《The Exterminating Angel》全2幕。じつは当初、昨年(2015年)上演される予定だったものの、なぜか今年に延期された公演のようだが、同音楽祭での上演後、2017年の春にはロンドン(ROH)、秋にはニューヨーク(MET)でも上演が予定されている、いわば注目作品である(関連記事)。しかし、もちろんオペラとしては新制作だが、かつて映画化され、『皆殺しの天使』という邦題で1981年に日本でも公開されたルイス・ブニュエル監督のメキシコ映画(1962年製作・公開)のオペラ化のようである。Wikiの記事によると「ストーリー」は以下の通り。
あるブルジョワジーの邸宅で、夜会が始まった。楽しげに振舞う列席者たち。ところが、邸宅の従業員が次々に辞職していき、執事ただ一人になってしまう。何とか晩餐を用意する主賓夫婦。食事の後、音楽室に移った列席者たちはピアノや歓談を楽しみ、帰る様子もなくそのうちジャケットを脱ぎ、すっかり腰を落ち着けてしまう。次の朝になってみると、なぜか誰も部屋から出られなくなってしまう。

by ka2ka55 | 2016-07-28 18:00 | オペラ | Comments(0)

第29回国際女子チューリンゲン一周(Internationale Thüringen Rundfahrt der Frauen)(独)

「国際女子チューリンゲン一周」Internationale Thüringen Rundfahrt der Frauen(公式サイト)または「女子ツアー・オブ・チューリンゲン」として知られる文字通りドイツのチューリンゲン州で毎年7月に開催されるUCI(国際自転車競技連合)主催の女子自転車ロードレース(ステージレース)が今年は7月15日(金)から21日(木)まで開催されている。1986年から始まったが、1990年と91年は中止されたため、今年は29回目(ちなみにチューリンゲン州はドイツ再統一(1990年)までは東ドイツ領)(Wikiの記事参照)。ドイツ国内で行われる最大の女子のロードレースであることは言うまでもなく、数少ない女子のステージレースであり、トップクラスのチームと選手が出場しているが、日本人では萩原麻由子選手(Twitter)がWiggle High5のチームの一員として出場している。

▼参考動画



第1ステージ(7/15): ゴータ(Gotha)~ゴータ(67km)リザルト




第2ステージ(7/16):エアフルト(Erfurt)~エアフルト(103km)リザルト




第3ステージ(7/17):アルテンブルク(Altenburg)~アルテンブルク(114km)リザルト




第4ステージ(7/18):個人タイムトライアル・ゾイレンローダ湖(Zeulenrodaer Meer)~ゾイレンローダ湖(19km) リザルト

第5ステージ(7/19):グライツ(Greiz)~グライツ(99km)リザルト




第6ステージ(7/20):シュライツ(Schleiz)~シュライツ(130km)リザルト




第7ステージ(7/21):ゲラ(Gera)~ゲラ(130km)リザルト

by ka2ka55 | 2016-07-19 23:30 | 自転車 | Comments(0)

G.F.ヘンデルのオペラ《アルミーラ(Almira)》(HWV 1)を観たい/聴きたい/知りたい人のために

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Händel, 1685年2月23日 - 1759年4月14日)が作曲したオペラは42曲。このうち《アルミーラ(Almira)》―オリジナルタイトルは"Der in Khronen erlangte Glücks-Wechsel, oder: Almira, Königin von Castilien"(王冠とともに達成された運命の移り変わり、または:カスティリアの女王アルミーラ)―は作品番号の「HWV 1」からもわかるように、ヘンデルが19歳で初めて作曲したオペラであり、初演は「1705年1月8日ハンブルク・ゲンゼマルクト劇場」とあるので、初演時の年齢も辛うじて20歳前ということになる。ちなみにR.ワーグナー(1813-1873)も19歳で初めてのオペラ《婚礼(Die Hochzeit)》(1832年)を作曲(未完のまま破棄)しているが、12歳でオペラを初めて作曲したモーツァルトは別格としても十代でオペラを作曲するというのは、やはり異例(『天才』の証)と言えるかもしれない。
d0103632_1111471.jpg
ところで、今回、数あるヘンデルのオペラの中で、なぜ同オペラを取り上げたかというと、19歳で初めて作曲・初演されたということもさることながら、ヘンデルのオペラの中では珍しく台本(リブレット)がドイツ語で書かれていることもその理由のひとつ。正確には、もともとイタリア語の台本をドイツ語に翻訳したようだが、アリアの一部はイタリア語のままであるため、原語はドイツ語とイタリア語の混合版となっている。同オペラの後、1708年までにハンブルクで上演されたオペラ3曲も台本は同様の混合版だったようだが、いずれも紛失してしまっているため、《アルミーラ》が唯一現存し、現在でも上演されるヘンデルの「ドイツ語オペラ」と言える。ちなみにWikiの記事によると、形式(Form)は「初期ドイツバロックオペラ(frühe deutsche Barockoper)」と書かれている。
さすがのヘンデルといえども19歳での作曲では成功しなかったのではと思いきや、約1カ月半(1/8~2/25)の間に約20回も上演されて「めざましい成功(ein durchschlagender Erfolg)」を収めたらしいので、やはりさすがにヘンデルと言うべきか。

▼登場人物
・アルミーラ(Almira)、カスティリアの女王で密かにフェルナンドに恋をしている(ソプラノ)
・エディリア(Edilia)、王女(ソプラノ)
・コンサルヴォ(Consalvo)、セゴビアの領主でアルミーラの後見人(バス)
・オスマン(Osman)、コンサルヴォの息子(テノール)
・フェルナンド(Fernando)、捨て子でアルミーラの秘書(テノール)
・レイモンド(Raymondo)、モーリタニアの王(バス)
・ベランテ(Bellante)、アランダの王女(ソプラノ)
・タバルコ(Tabarco)、フェルナンドの召使(バス)

▼あらすじ
・第一幕(Erster Akt
・第二幕(Zweiter Akt
・第三幕(Dritter Akt

▼参考CD(Georg Friedrich Händel: Almira
d0103632_10282613.jpg


▼全曲(音源のみ)




▼参考動画


Aria
Edilia
Proverai di che fiere saette s’armi l’ira di donna tradita. Come far sa’ ben tasto vendetta, nobiltà, che si vede schernita.



・関連記事









by ka2ka55 | 2016-07-09 12:17 | オペラ | Comments(0)

F.ブゾーニ作曲《ファウスト博士(Doktor Faust)》とはどんなオペラなのか…

1925年に独ドレスデンで初演され、来年(2017年)3月に同じくドレスデンすなわちザクセン州立歌劇場(semperoper)で上演予定(3/19プルミエ)のオペラ《ファウスト博士(Doktor Faust)》(T.ネトピル指揮/K.ウォーナー演出)がちょっと気になるので調べてみる。
作曲は「イタリア出身でドイツを中心に世界中で活躍した作曲家・編曲家・ピアニスト・指揮者・教育者」のフェルッチョ・ブゾーニFerruccio Busoni, 1866-1924)。以下、Wikiの記事を抜粋して引用:
本名はダンテ・ミケランジェロ・ベンヴェヌート・フェッルッチョ・ブゾーニ (Dante Michelangelo Benvenuto Ferruccio Busoni) 。作曲家として新古典主義音楽を提唱し、電子音楽や微分音による作曲など、未来の音楽像を描き出してみせた。シベリウスやニールセン、レーガー、マニャール、シェーンベルク、バルトークなど、ブゾーニの尽力によって世界の檜舞台に出た作曲家は少なくない。

ブゾーニは短期間グラーツで学んだ後、1886年にライプツィヒに赴き、その後いくつかの教職に就く。まず1888年にヘルシンキで教鞭を執り、同地で後の夫人イェルダ・ショーストランド (Gerda Sjöstrand) に出会っている。1890年にはモスクワ、翌年から1894年までアメリカ合衆国でも教鞭を執った。アメリカではヴィルトゥオーゾのピアニストとして演奏旅行もこなしており、有名なバッハの《シャコンヌ》の編曲も、この頃に手懸けたようである。
1894年にベルリンに居を構え、同地でピアニストや指揮者として一連の演奏会を行い、とりわけ同時代の音楽の普及につとめた。ウィーン国立音楽院やヴァイマル、バーゼルでは、数々のマスタークラスで教鞭を執り、クラウディオ・アラウやエゴン・ペトリらの門弟を育てた。

ブゾーニは、ピアノ演奏のレコードやピアノロールを遺した。ブゾーニの作品は、作者の死後、長年にわたって多くが無視されてきたが、ピアノの偉大なヴィルトゥオーゾとして、またバッハ作品の編曲者として、また来るべき現代音楽の擁護者として記憶されてはいた。1980年代を境に、ブゾーニ作品への興味が蘇るようになった。ベルリン市シェーネベルク(英語版)のブゾーニの住居では、記念のレリーフによって彼の功績が称えられている。

ブゾーニの管弦楽組曲《トゥーランドット(Turandot)》(1904年)は、おそらく彼の管弦楽曲では最も有名な作品で、ここからオペラ《トゥーランドット》(1917年)に発展した(ただし知名度と世界的成功において、プッチーニの同名のオペラとは比べようがない)。ブゾーニが他に完成させたオペラは2つで、《花嫁選び(Die Brautwahl)》(1911年;E.T.A.ホフマン原作)と《アルレッキーノArlecchino》(1917年)である。ブゾーニの最も有名なオペラ《ファウスト博士(Doktor Faust)》は1916年に着手されたが未完成に終わり、作曲者の死後、門人フィリップ・ヤルナッハ(ドイツ語版)によって完成された。その後、ヤルナッハの解釈がブゾーニの意図に忠実ではないとの見方から、アントニー・ボーモント(英語版)によって新版が作成された。
「ファウスト博士」といえば、ゲーテの「ファウスト」はもちろん、トーマス・マンの「ファウスト博士」がよく知られているが、同オペラの台本は作曲家自身のオリジナルらしい。いずれにしても滅多に上演されないオペラであることは間違いなく、それを含めて、初演と同じドレスデンで上演されること、演出がキース・ウォーナー(Keith Warner)である点でも注目すべき公演と言える。
尚、Wikiの記事中これまでの「重要な上演」(Wichtige Aufführungen)の一つとして挙げられている2006年にチューリッヒで上演された公演(全曲)の動画が公開されているので参考のため掲載する。

▼参考動画


ブゾーニの大作『ファウスト博士』がブルーレイで登場。クラウス・ミヒャエル・グリューバー演出によるチューリヒ歌劇場でのライヴ収録。
 1916年から書き始められた『ファウスト博士』は、8年の作曲期間を経るも、結局最後の2つのシーンは未完のまま残されました。ここでは、彼の友人で作曲家のヤルナッハによって補筆された版を使用、物語は一応の完結を見ています。上演自体が珍しいオペラなだけに、こうして映像が観れるだけでも嬉しいことなのですが、最近活躍著しい若手指揮者フィリップ・ジョルダンのすっきりした音楽と、複雑怪奇なこの役を大変得意としているハンプソンの表情豊かな歌唱を得て、まことに見事な仕上がりぶりです。ゲーテのファウストから題材を借りつつ、様々な要素を織り交ぜた神秘的で少々グロテスクな情景は鮮烈な印象を残すことでしょう。

・ブゾーニ:歌劇『ファウスト博士』全曲
 ファウスト博士:トーマス・ハンプソン(Br)
 ワーグナー/式部官:ギュンター・グロイスベック(B)
 メフィストフェレス:グレゴリー・カンデ(T)
 パルマ公/グレトヒェンの兄:レイナルド・マシアス(T)
 パルマ公妃:サンドラ・トラットニッグ(S)
 少尉:マルティン・ツィセット(T)
 チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
 フィリップ・ジョルダン(指揮)
 演出:クラウス・ミヒャエル・グリューバー
 美術:エドゥアルド・アーロヨ
 衣装:エーファ:デセッカー
 照明:ユルゲン・ホフマン
 2006年、チューリヒ歌劇場でのライヴ収録
HMVの「商品説明」より

by ka2ka55 | 2016-07-02 03:51 | オペラ | Comments(0)