Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

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女性指揮者はお好きですか(2)オクサーナ・リーニフ(Oksana Lyniv, 1978-, ウクライナ)

▼指揮: オクサーナ・リーニフ(Oksana Lyniv, 1978-, ウクライナ)
数時間前(2015年12月28日23:08)のTwitterで知ったのだが、ミュンヘンのタブロイド紙(Abendzeitung)が「今年のスター」("AZ-Stern des Jahres")に選んだバイエルン国立歌劇場専属の指揮者。
ネットを検索すると某ブログの記事(オクサーナ・リーニフ(Oksana Lyniv)さん)がヒット。やや古い(2008年7月)記事だが、経歴について、以下のように記載されている。
リーニフさんはウクライナのブロディ生まれ。ボグダン・ダシャクの下で指揮を学びながらプロンプターに、後にルヴィフ・オペラの首席指揮者のアシスタントになる。2004年4月にバンベルク交響楽団により開催された第1回グスタフ・マーラー指揮者コンクールで出場者299名の中で第3位入賞を果たし、引き続きこのオーケストラの指揮者ジョナサン・ノットのアシスタントとなる(ちなみにに、この時の第1位は既に有名になっているベネズエラ出身のドゥダメル、同じく3位には松沼俊彦も入賞している)。
2005年以降、活動の本拠地をドレスデンに移し、ドレスデン音楽大学のエッケハルト・クレム教授のマスタークラスを卒業。ドイツ学術交流会、ゲーテ・インスティテュート、オスカー&ヴェーラ騎士財団から奨学金を受ける。2007年以降、ドイツ音楽評議会の指揮者フォーラムから助成金を受ける。既にドイツの約20のオーケストラと共演し、バイエルン放送のための録音・録画、フランス、ルーマニア、スイスにも客演している。2008年よりウクライナのオデッサ歌劇場と契約を交わすことになっている。
このとき、つまり30歳前後で来日していたようだが、今37歳なのでまだ十分に若く、しかも(ウクライナ出身だけあって)佳人と言えるだろう。
なお、2013/14年シーズンからバイエルン歌劇場の専属だが、地位としてはGMDのキリル・ペトレンコのアシスタントであり、今年の大晦日から来月8日まで同歌劇場で5回上演される《こうもり(Die Fledermaus)》では千秋楽の8日(金)のみペトレンコに代わって指揮することになっている。

▼参考動画















by ka2ka55 | 2015-12-29 02:51 | オペラ | Comments(0)

続)動画: ドイツで一番人気のスター歌手へレーネ・フィッシャー(31)のベルリン・ライブ(2015年7月)

▼動画: ドイツで一番人気のスター歌手へレーネ・フィッシャー(31)のベルリン・ライブ(2015年7月)を観る(全曲版
へレーネ・フィッシャーがなぜこれほど人気があるのか、その決定的な理由はよくわからないが、優れた歌唱力やタレント性だけでなく容姿を含めた人柄の魅力もさることながら、個人的には彼女が歌う曲、とくにそのメロディーに妙になつかしさを感じるのである。1970年代から80年代にかけての日本の「流行歌」を彷彿とさせるとでも言うのか、誰もが難なく口ずさむことができる単純なメロディー、そして予定調和的なサビとたわいない歌詞…たとえば、ライブの6番目の曲(Wunder dich nicht)などにそれが顕著に表れているのではなかろうか。以下、オリジナルのドイツ語の歌詞と英訳と仏訳の字幕が挿入されているバージョンがあるので埋めておきます。



▼Songtext(歌詞)
WUNDER DICH NICHT

Er saß auf einer Treppe
Als sie nach Hause kam
Sie fragte: Was ist los? Ist was passiert?
Da sagte er: Du weißt doch
Wir hatten mal 'nen Plan
Davon, wohin das Leben uns noch führt
Ich wollt´ dir ein Traumschloss bau´n
Wollt mit dir den Globus sehn
Ich hab nichts davon erfüllt
Wirst du darum einmal geh´n?

Sie sagte:
Wunder dich nicht, dass ich dich liebe
Lieb´ mit allem, was du tust und bist
Wenn mancher Traum auch unerreichbar ist
Ist doch normal
Wunder dich nicht, dass ich dich liebe
Was ich auch los lass‘ – an dir halt ich fest
Nur du bist wichtig und der ganze Rest
Ist mir egal

Dann sagte sie, du weißt doch
Als ich dich damals fand
Da hatten wir doch gar nichts, nur das Glück
Wenn heut´ mal Träume platzen,
Dann gib mir nur die Hand
Und denk´ mit mir an diese Zeit zurück
Du warst immer für mich da
Warst mein Stern und mein Zuhaus‘
So wie du, das ist mir klar,
Sieht der Mensch zum Leben aus

Und darum:
Wunder dich nicht, dass ich dich liebe
Lieb‘ mit allem, was du tust und bist
Wenn mancher Traum auch unerreichbar ist
Ist doch normal
Wunder dich nicht, dass ich dich liebe
Was ich auch los lass‘ – an dir halt ich fest
Nur du bist wichtig und der ganze Rest
Ist mir egal

Sie setzte sich zu ihm und beide schwiegen
Bis er ihr sagte:
Ich seh´ es ein
Du könntest ja auch jeden Andern lieben
Doch wenn ich es bin, dann muss es Wahrheit sein

Sag's noch mal:
Wunder dich nicht, dass ich dich liebe
Lieb‘ mit allem, was du tust und bist
Wenn mancher Traum auch unerreichbar ist
Ist doch normal
Wunder dich nicht, dass ich dich liebe
Was ich auch los lass‘ – an dir halt ich fest
Nur du bist wichtig und der ganze Rest
Ist mir egal

http://www.helene-fischer.de/musik-songtexte/farbenspiel/wunder-dich-nicht

by ka2ka55 | 2015-12-24 16:55 | 音楽 | Comments(0)

動画: ドイツで一番人気のスター歌手へレーネ・フィッシャー(31)のベルリン・ライブ(2015年7月)を観る

へレーネ・フィッシャーHelene Fischer, 1984-)については、ちょうど4年前のクリマスイブ(2011-12-24)にも「ドイツの超人気歌手」として記事にしているが、その人気は4年経った今も相変わらず衰えを知らないようであり、23日付BILD紙に掲載された記事(ALLE SUCHEN HELENE FISCHER)によると、2015年ドイツにおいてGoogleで最も多く検索された有名人の第1位に挙げられている。ちなみに2位はジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、3位はミヒャエル・シューマッハー(Michael Schumacher)という順で、政治家では10位にヘルムート・シュミット(Helemut Schmidt)、40位にようやくアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)が登場…


▼曲目
1- Ouvertüre
2-Unser tag
3-und morgen früh küss ich dich wach
4-fehlerfrei
5-mitten im paradies
6-wunder dich nicht
7-marathon
8-te quiero
9-interlude winter
10-nessaja
11-vergeben, vergessen und wieder vertrau'n
12-feuerwerk
13-party medley
14-mit keinem ander'n
15-interlude sommer
16-so kann das leben sein
17-everything I do
18-Ich will immer wieder... dieses fieber spür'n
19-von hier bis unendlich
20-ein kleines Glück
21-the rose
22-hundert prozent
23-Die Hölle morgen früh
24-phänomen
25-atemlos-acapella
26-atemlos-dance
https://www.youtube.com/watch?v=gsc9EWwgoKE

by ka2ka55 | 2015-12-24 00:40 | | Comments(0)

「ドイツ見習え論」をめぐるあれこれ(17)―ベト6「田園」を聴きながら―

「田園」(Pastorale)として知られるベートーヴェンの第六交響曲がオーストリア・ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場第五交響曲(運命)とともに初演(作曲家自身によって指揮)されたのは207年前の今日(1808年12月22日)とされている(ちなみに初演時、「田園」は第5番として、「運命」は第6番として、現在とは逆の順番で演奏された)。


▼交響曲第6番ヘ長調作品番号68『田園』(Die Sinfonie Nr. 6 F-Dur op. 68)(Pastoral)(1808年完成・初演)
作曲: ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827)
指揮: パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi)
演奏: ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団(Die Deutsche Kammerphilharmonie Bremen)
第1楽章「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め(Erwachen heiterer Empfindungen bei der Ankunft auf dem Lande)」: Allegro ma non troppo
第2楽章「小川のほとりの情景(Szene am Bach)」: Andante molto mosso 12:10
第3楽章「田舎の人々の楽しい集い(Lustiges Zusammensein der Landleute)」: Allegro 23:50
第4楽章「雷雨、嵐(Gewitter, Sturm)」: Allegro 28:52
第5楽章「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち(Hirtengesang. Frohe und dankbare Gefühle nach dem Sturm)」: Allegretto 32:20
https://www.youtube.com/watch?v=2vqhu5kM3vs
ところで、なぜ「運命」ではなく「田園」を取り上げたかというと、つい最近発売された川口マーン恵美著『ヨーロッパから民主主義が消える』(PHP新書)を例によって斜め読みしていたところ、>>第5章「強すぎるドイツ」も内実はボロボロだ<<の一節「フォルクスワーゲン不正ソフト事件が与える衝撃」(pp.128-128)の中で「第六交響曲」について言及されていたからである。なかなか興味深い話なので当該箇所(p.125)(太字)を含めて、例によって引用させてもらう。
 そのドイツをさらにボロボロにしようとしているのが、二〇一五年九月からドイツ全土を揺るがしているフォルクスワーゲンの不正ソフト事件だ。この事件は社会に与えたインパクトの強さゆえ、ウォーターゲートにちなんで、ディーゼルゲートと呼ばれるようになった。この事件が起こったとき、誰もが驚いたはずだ。あのドイツが!? と。
 ドイツの特徴の一つは、その優秀さだ。この国では、社会のここぞという場所に配置されている人々は文句なしに優秀である。その優秀なドイツ人がつくる製品は、当然のことながら、世界でも定評がある。
 だからこそ、ドイツ製品が世界市場で他国の製品と競合するとしたら、最終的にはやはりハイテクのmade in Japanしかない。ドイツ人と日本人は、センスではイタリアに、進取の気質ではアメリカに引けをとるところがあるかもしれないが、よいモノづくりにかけてはつねに世界一を争ってきた究極のライバルである。
 それにもかかわらず、日本人はドイツ人を好意的にみてきたし、いまもみている。敬意を表してもいる。ところがドイツ人は、それが鼻の差であれ、日本人が彼らの後塵を配しているあいだは好意的だが、彼らを超えることは絶対に許さない。昨今ますます猛々しくなっているドイツ人の日本攻撃は、もとを正せば、日本がGDPでドイツを抜かした一九六八年に始まったのだと、私は思っている。ドイツ人にとって日本がライバルではなく、小癪な国になって久しい。
 技術大国ドイツの人々の複雑さは次のようところにも表れる。彼らは絶大な技術力を誇りに感じつつ、技術そのものに対する不信の念をどうしても拭いきれない。つねに人間のほんとうの幸福は、技術の進歩を追い求めることではなく、自然と共存して生きるところにあるのではないかと考えている。彼らにとっての理想の生活とは、物質文明への貢献ではなく、そこからの離脱なのだ。自然回帰は彼らの大いなる夢である。
 この夢は、ベートーヴェンの第六交響曲によく表れている。この曲にはPastoraleという副題がついており(ベートーヴェン自身がつけたらしい)、それが日本では「田園」と訳されているが、Pastoraleというのは、牧歌的なものへの憧れが最大限に込められた言葉だ。ベートーヴェンが何を求めていたかは、各楽章につけられた標題をみれば、さらによく理解できるだろう。
 第一楽章は「田舎に到着し、嬉しくてたまらない感情の湧いてくるさま」、第二楽章は「小川の情景」、続いて「田舎の人々との楽しい集い」「雷雨、嵐」そして「牧歌―嵐のあとの嬉しく感謝に満ちた感情」。これだけでベートーヴェンが一級のロマンチストであることに疑問の余地はなくなる。そして、ベートーヴェンの願望はそのまま、いまのドイツ人の願望でもある。

 とはいえ、現在、ドイツ人の実生活は自然回帰とは程遠い。ギリシャ人なら、自然回帰したければ、つべこべいわずにするだろうが、ドイツ人はそうはいかない。なぜか? 彼らの心には、自然回帰だけではなく、技術の進歩を求める衝動も抜き難くあるからだ。世界一になりたいという野望は強い。
 それらが自然回帰の願望と衝突するから、ドイツ人の悩みは深くなる。それもこれも、ドイツ人が優秀であり、同時にロマンチストであるがために起こる悩みなのであるが、こうしてみると、ドイツ人の行動が、ときに現実と乖離するのは、これまた必然のようにも思えてくる。
 そのドイツで起こったフォルクスワーゲンの不正ソフトが凄かった。検査のときは排ガスを抑えさせ、普通の走行になると、「よし、もう大丈夫」とクルマに教える。するとクルマは、検査時の四〇倍もの窒素酸化物を撒き散らしてズンズン走る。技術大国ドイツ、不正もまことにハイテクである。
 ディーゼルゲートで何がいけなかったというと、ドイツがこれまで環境、環境と偉そうにいいながら、じつは、環境規制を技術力でもって不正に切り抜けようとしていたことだ。つまり、傷がついたのはドイツ人の信用であり、技術力ではないというのがドイツ人自身の認識である。それどころか、今回の事件は、made in Germanyのクオリティーをいっそう持ち上げる結果となったというような自己批判的自画自賛評(?)もあった。
             (中略)
 さらに、ドイツ人を襲っている危機は、made in Germanyの信頼失墜だけではない。大見得を切った脱原発は、ほんとうに二〇二二年までに達成できるかどうか疑わしくなっているし、FIFA(国際サッカー連盟)のプラッター会長の汚職疑惑を、高みから非難がましく眺めていたら、二〇〇六年のドイツのW杯誘致は、ドイツサッカー協会がお金で買ったものだという疑惑が持ち上がった。
 そして、そのドイツにとどめを刺そうとしているのが、ひっきりなしに押し寄せてくる難民なのである。 pp.123-128

by ka2ka55 | 2015-12-22 00:40 | ニュース | Comments(0)

S.モニューシュコ作曲《幽霊屋敷(Straszny Dwór)》とはどんなオペラなのか

"Opera magazine"というイギリスの文字通りオペラ専門月刊誌の最新号(2016年1月号)の記事がTwitter上で目にとまり、表紙にもなっているオペラが気になったのだが、どうやら先月(11月)ポーランドのワルシャワにあるワルシャワ大劇場(Teatr Wielki w Warszawie)で上演(11/8プルミエ)されたポーランドの作曲家スタニスワフ・モニューシュコStanisław Moniuszko, 1819-1872)のオペラ《幽霊屋敷(Straszny Dwór)》(1865年に同劇場で初演)であり、以下のサイトで全曲が期間限定(~2016/05/19)で視聴可能であることがわかった。
d0103632_939087.jpg

http://www.exblog.jp/myblog/entry/edit/?eid=d0103632&srl=22665747

by ka2ka55 | 2015-12-16 10:31 | オペラ | Comments(0)

「今年(2015年)の言葉」に決まったのは"Flüchtlinge"だけど…

昨日(2015年12月11日)ドイツ語圏の各メディアは、ドイツ語協会(Gesellschaft für deutsche Sprache)(GfdS)が「今年の言葉(Wort des Jahres)」として"Flüchtlinge"を選んだことを伝えたが、Wikipediaの"Flüchtling"の項目にはすでに以下のような記事が掲載されている。
Wort des Jahres

Die Gesellschaft für Deutsche Sprache entschied, dass „Flüchtlinge“ das Wort des Jahres 2015 sei.[11] Es handele sich nur um das das Jahr 2015 beherrschende politische Thema, das Wort sei auch sprachlich von Interesse, so die Begründung.[12]

„Gebildet aus dem Verb flüchten und dem Ableitungssuffix -ling (›Person, die durch eine Eigenschaft oder ein Merkmal charakterisiert ist‹), klingt Flüchtling für sprachsensible Ohren tendenziell abschätzig: Analoge Bildungen wie Eindringling, Emporkömmling oder Schreiberling sind negativ konnotiert, andere wie Prüfling, Lehrling, Findling, Sträfling oder Schützling haben eine deutlich passive Komponente. Neuerdings ist daher öfters alternativ von Geflüchteten die Rede. Ob sich dieser Ausdruck im allgemeinen Sprachgebrauch durchsetzen wird, bleibt abzuwarten.[13]“

by ka2ka55 | 2015-12-12 09:11 | ドイツ語/外国語 | Comments(0)

続)気になるオペラ演出(37)さまよえるオランダ人@ウィーン劇場(15年11月12日プルミエ)演出: O.ピィ

▼演出: オリヴィエ・ピィOlivier Py, 1965-, 仏グラース)
同演出家については、すでに昨年12月に記事にしているが、今月12日(木)にアン・デア・ウィーン劇場で初日を迎える《さまよえるオランダ人(Der fliegende Holländer》の演出がちょっと気になるので再度取り上げる。
http://ka2ka.exblog.jp/22459182/
▼プルミエ(11/12)からちょうど1カ月経ったが、sonostream.tvが有料(4.99ユーロ(約670円))で全曲のストリーミング(1カ月間限定)を提供し始めたので(やはり演出が気になることもあり)試しに購入して視聴してみた。
しかし、Opernnetz評(Im stürmischen Meer der Finsternis)がそうであるように、あまり感心できる演出ではなく、いささかがっかり(キャスティングにも問題ありそう…ちなみにオランダ人は韓国人BBのSamuel Youn)。

▼参考トレイラー



by ka2ka55 | 2015-12-11 23:26 | オペラ | Comments(0)

あの子は今: Alois Mühlbacher ― アロイス・ミュールバッヒャー

▼アロイス・ミュールバッヒャー(Alois Mühlbacher, 1995-, 墺)
約5年半前(2010-05-23)に記事にしたときは15歳だったボーイソプラノだが、ちょっと気になったので検索してみると、昨年(2014年)11月12日に収録された動画がヒットし、5年近く経つとさすがに外見は男らしくなってはいるものの声はそれほど変わっていないのがじつに興味深い…



▼約6年前(2009年9月12日)の収録動画



▼約5年半前(2010-05-23)の記事
一昨日(21日)の《ペレアスとメリサンド》では新日フィル(アルミンク指揮)の演奏は実に心地よいのだが、演出が最小限のコンサート形式であり、またタイトルロールなど主役級があまりパッとしない(好みでない)こともあり、睡魔と闘わざるをえなかった。そんな中で第3幕に登場したイニョルド(ゴローの息子)役のボーイソプラノであるアロイス・ミュールバッヒャーの声に驚愕。すっかり眠気が吹っ飛んでしまった。あらかじめ見ていた制作日記(Twitter)に「これだけでも聴く価値あり」と書き込まれていたのは、けっしてウソではなかった。カーテンコールでは予想どおり他の誰よりも多くのブラボーがかかっていた。
プロフィールを見ると「1995年生まれ」とあるから15歳。もっと若く(幼く)見えるが、歌唱力と演技力は相当なもので逸材であることは間違いない。ただ、この美しい声がいつまでもつ(維持される)かだ。まあ、今日(23日)中は大丈夫だろうが…。
1995年生まれ。2005年からオーストリア、リンツの聖フローリアン修道院少年聖歌隊のメンバーとなる。1071年創立という、少年合唱団として世界で最も長い伝統をもつこの聖歌隊は、アントン・ブルックナーをはじめ多くの音楽家を世に送り出してきた。宗教音楽の演奏に加えて、オーストリアの音楽大使として世界各国に演奏旅行を行い、世界の主要音楽祭に出演。またウィーン・フィル、クリーヴランド管をはじめとする著名オーケストラと共演。オペラでも『魔笛』の「3人の童子」役として主要歌劇場で活躍している。

by ka2ka55 | 2015-12-11 11:57 | | Comments(0)

続)気になるオペラ演出(38)ランスへの旅@チューリヒ(15年12月6日プルミエ)演出: C.マルターラー

▼現時点では残念ながら3分弱のトレイラー(12/8公開)しか観られないが、予想通り、この演出家らしい奇妙な(笑える)演出だったらしく、一部のレビューによると、演出に対する観客の反応は(案の定)二分された模様。
▼レビュー
・oper aktuell(Zürich: IL VIAGGIO A REIMS, 06.12.2015
・NZZ(Europa im Stillstand



▼2015-11-07付の記事
▼演出: クリストフ・マルターラー(Christoph Marthaler, 1951-, スイス)
チューリヒ州(カントン)エアレンバッハ(Erlenbach ZH)出身の演出家であり音楽家(作曲家)(HP)。演出家としては演劇畑のようだが、オペラの演出に関して、最近ではバイロイトで2012年まで上演されていた《トリスタンとイゾルデ》がDVD化もされていて、個人的には特に印象的で同演目の好きな演出の1つと言える。その他、動画を検索してみると、C.シェーファー&J.カウフマン主演の《椿姫》@パリ2007年、A.デノケ主演の《マクロプロス事件》@ザルツブルク音楽祭2012、ヘンデルの音楽によるオリジナル作品《SALE》@チューリヒ2012、S.キーンリーサイド主演の《ヴォツェック》@マドリード2013、《ホフマン物語》@マドリード2014などがヒットし、いずれも独特の一風変わった(所々意味不明な)演出が興味深い。来月(2015年12月6日プルミエ)チューリヒで上演される新制作《ランスへの旅(IL VIAGGIO A REIMS)》はソリストが大勢出演し、有名なわりには滅多に上演されない演目だけに是非とも映像化してもらいたい。

by ka2ka55 | 2015-12-10 23:08 | オペラ | Comments(0)

ヴェルディ作曲《Giovanna D'Arco》全曲@ミラノ・スカラ座2015/16シーズン開幕公演(15-12-07)を観る


by ka2ka55 | 2015-12-09 09:16 | オペラ | Comments(0)