Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

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『ヴァーグナーと反ユダヤ主義』を読む

d0103632_1323589.jpg昨日の動画と多少なりとも関係ありそうな、ほぼ1カ月前に出版されたワーグナー関連本を購入。税込み定価は¥3,150とやや高めのため近所の図書館で借りようとしたがさすがに未所蔵。幸いほぼ半額(¥1,600)で「古本屋」に在庫が1冊あった。

ヴァーグナーと反ユダヤ主義――「未来の芸術作品」と19世紀後半のドイツ精神〈叢書ビブリオムジカ〉(鈴木淳子 著)

人類愛を謳い上げる理想主義には、
恐るべき現実性がひそんでいた。

山崎太郎氏(東京工業大学教授、日本ワーグナー協会理事)、推薦!
「美しき理想が排他的イデオロギーと結びつく可能性は19世紀から百年以上を隔てた今日の社会にも潜在しているし、私たちひとりひとりもこの問題の当事者にほかならない」

A5判・並製・304頁
定価:本体3000円[税別]
発売:2011年6月25日
ISBN978-4-903951-44-7 C1073
装丁:折田 烈(餅屋デザイン)

●内容
ヴァーグナー芸術の特徴である理想主義には、恐るべき現実性がひそんでいた。
「反ユダヤ主義」――古来ヨーロッパ精神に伏流し、19世紀後半ドイツにおいて異常な高まりを見せ、20世紀にナチスによる大破局を招くことになる思想が、ひとりの作曲家の精神構造にどのような影響を与え、その芸術にどのような刻印を残したか。
これまで観念的に語られてきたヴァーグナー芸術と反ユダヤ主義との関係を、彼の音楽作品、論文、書簡、妻コージマの日記、同時代の資料などをもとに徹底的に洗い直し、実証した画期的研究。
これからのヴァーグナー研究はこの一書から始まる!

〈叢書ビブリオムジカ〉シリーズ、第1冊。

●著者プロフィール
鈴木淳子(すずき・じゅんこ)
1966年福岡県生まれ(旧姓・山本)。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(比較文学比較文化研究室)博士課程修了。学術博士。現在、法政大学および関東学院大学にて非常勤講師(ドイツ語)を務める。
主要論文に「ワーグナーの劇詩に現れたシェイクスピアの影響について──イゾルデとクレオパトラのヴィジョン」(東大比較文学会編『比較文学研究』第62号)など、訳書に『ワーグナーの上演空間』(共訳、音楽之友社)、『ヴァーグナー大事典』(共訳、平凡社)がある。

http://www.artespublishing.com/blog/2011/06/04-860

by ka2ka55 | 2011-07-30 13:42 | | Comments(0)

Israelis spielen Wagner! In Bayreuth!

バイロイト音楽祭に関連して「イスラエル人がワーグナーを演奏!バイロイトで!」と題したZEITオンラインの記事が目に留まった。



wowowで8月22日(月)に関連ドキュメンタリーが放送されるようである。
ロマン派歌劇の頂点に君臨し、「西洋音楽を変えた」とまで称えられるドイツ人作曲家・指揮者、リヒャルト・ワーグナー。ワーグナーは、19世紀後半に音楽界だけでなくヨーロッパ文化に広く影響を及ぼした文化人として知られる一方で、反ユダヤ人思想を持つと言われる彼の音楽は、ヒトラーのユダヤ人絶滅思想にも利用されてきた。そのため、イスラエルにおいてはワーグナーの音楽そのものが長らくタブー視され、今日においてもその見方が強い。

しかしこの夏、その悲しい歴史に風穴が開こうとしている。7月、イスラエル室内管弦楽団がワーグナー音楽の聖地、ドイツ・バイロイトでワーグナーを演奏するというプロジェクトが進行しているのだ。イスラエル室内管弦楽団の音楽監督のロベルト・パーテルノストロさんは「多くの苦しみを味わったが、それを越えてワーグナーの音楽は素晴らしい。ワーグナー音楽の重要性を若い世代にも伝えたい」と語るが、楽団員の半数は家族や親族がホロコーストを経験した犠牲者でもあり、多くの戸惑いや葛藤を抱えているという。

番組では、賛否両論が巻き起こるイスラエル国内の現状や、楽団の招待に携ったワーグナーの曾孫・カタリーナさんへの取材も含め、この歴史的演奏会に向けた楽団員や関係者たちの60日を追う。そして迎える運命の演奏会当日。果たして、音楽は国境や民族…そして戦争をも凌駕することができるのか―。

http://www.wowow.co.jp/documentary/nonfictionw/story0822.html

by ka2ka55 | 2011-07-29 06:07 | 音楽 | Comments(0)

クヌートはいま

3月19日にわずか4歳で急死したベルリン動物園のホッキョクグマ(Eisbär)「クヌート」はその後どうなったのか。急死したのが大震災直後だったこともあり日本のメディアでの扱いは小さく、それどころではない状態のまま4カ月余り経過したが、久しぶりに「近況」を知ることができた。以下、24日付のDER TAGESSPIEGELの記事。
Fans freuen sich auf ausgestopften Knut

Viele warten darauf, dass der ausgestopfte Bär im Museum gezeigt wird. Dabei hat die Präparation noch gar nicht begonnen.

Vier Monate ist Knut jetzt tot. Während einige Fans des Eisbären noch immer fordern, dass Knut ein Grab neben seinem 2008 gestorbenen Ziehvater Thomas Dörflein erhält, freuen sich andere darauf, das ausgestopfte Tier bald im Naturkundemuseum in der Invalidenstraße zu besuchen. Denn dort sollen die leiblichen Überreste des weltbekannten Zoostars dauerhaft ausgestellt werden, so war es bereits im März verkündet worden. Die Vorfreude wird wohl noch einige Zeit andauern: Knuts Präparation hat noch gar nicht begonnen.

Fell und Skelett des Eisbären liegen im Naturkundemuseum immer noch auf Eis. Und es ist völlig offen, wann und in welcher Form das Tier den Museumsbesuchern gezeigt wird, heißt es.

http://www.tagesspiegel.de/berlin/stadtleben/fans-freuen-sich-auf-ausgestopften-knut/4427244.html
クヌートが剥製にされて自然史博物館(Naturkundemuseum)で見られることを楽しみに待ちわびているファンもいれば、2008年に亡くなった飼育係(トーマス・デルフライン氏)と共に埋葬されることを要求しているファンもいて、まだ剥製の作成には着手していないようである。毛皮と骨は博物館で冷凍保存されたままで、公開の日時や方式は未定とのこと。
by ka2ka55 | 2011-07-28 02:06 | ニュース | Comments(0)

終息宣言

次から次に大きな事件や事故が発生するためフォローしきれなくなっているが、ドイツのEHEC(腸管出血性大腸菌)の流行は公式に終息が宣言されたようである。以下、26日付のaerzteblatt.deの記事。
EHEC-Epidemie in Deutschland offiziell für beendet erklärt

d0103632_10254771.jpgBerlin – Der größte je beschriebene EHEC-Ausbruch in Deutschland ist zu Ende. Das Robert-Koch-Institut hat die EHEC-Epidemie fast drei Monate nach ihrem Beginn am Dienstag für beendet erklärt. Deutschlandweit forderte der aggressive Darmkeim 50 Todesopfer. Mehr als 4.320 Erkrankungsfälle wurden registriert. Die Behörden wollen den gefährlichen Erreger in Zukunft intensiver überwachen.

http://www.aerzteblatt.de/v4/news/news.asp?id=46747
「ベルリンの(政府系保健機関)ロベルト・コッホ研究所(RKI)は26日(火)、ドイツで過去最大のEHECの流行が開始後ほぼ3カ月で終息したことを宣言した。この間、ドイツ全土で50人が死亡し、4,320人余りの患者が記録された。各当局はEHECの監視を今後さらに強化する意向」とのこと。
by ka2ka55 | 2011-07-27 10:16 | ニュース | Comments(0)

オペラ座の怪人?―バイロイト音楽祭2011開幕

25日にバイロイト音楽祭が開幕、昨日は初日の《タンホイザー》がラジオで生中継された。ワグネリアンというわけでもなく、それほど関心があるわけではないので第2幕の途中からちらっと聞いていたが、案の定、カーテンコールでの(たぶん演出に対する)ブーイングが最も印象的だった。ラジオの生中継はイタリアの放送局(RAI)などで連日聴けるようだが、TVは昨年と同様、NHKが8月14日に《ローエングリン》を生中継するようである。8月28日(日)まで(公演予定表
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diepresse.com
写真の怪しげな男性はレッドカーペット上を歩いて劇場に入るVIPに付き添うボディガードに見えなくもなく、名前(Joachim Sauer)を聞いても顔を見ても「誰?」と言えなくもないが、歴とした夫君である。ウィキの記事によると「妻とともにバイロイト音楽祭(ワーグナーのオペラの音楽祭、ドイツの極めて有名な社交行事)に出席した後、ザウアーはドイツのマスコミによって「オペラ座の怪人 (Das Phantom der Oper)」というあだ名をつけられた[1]。ザウアー教授は、ワーグナーの音楽の熱烈な愛好者として知られている。」とのこと。
by ka2ka55 | 2011-07-26 11:41 | | Comments(2)

Senkrechtstarter

比較的よく見かける単語だが、これまでなぜか十分に調べることはなく、このたび改めて辞書を引いてみた。
原意は「垂直離着陸機」つまり「ヘリコプターのように垂直に離着陸できる飛行機」である。英語ではVTOL機(Vertical Take-Off and Landing)と言うらしい。ただし、ドイツ語では比喩的に人に適用されると"jmd., der ohne lange Anlaufzeit eine ungewöhnlich steile Karriere macht"(DUDEN)の意味になる。感じとしてよくわかるものの定着した訳語はなく、辞書によって「急激にのしあがった人」(小学館)や「(就職後すぐに)とんとん拍子に昇進(出世)する人」(郁文堂)などがある。一方、英語では"whiz kid"が対応するようで、これには「若手の大物」「青年実業家」さらには「神童」の意味もある。
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sportbild.bild.de
写真はドイツ・ブンデスリーガ1部ボルシア・ドルトムント所属のマリオ・ゲッツェ(19)と香川真司(22)。両者とも(いい意味で)そう呼ぶに相応しいかもしれないが、記事ではゲッツェに"Senkrechtstarter"のキャプションが付されている。ちなみに某B紙によると、ブンデスリーガの選手人気投票で1位がゲッツェ、4位が香川とのこと。
by ka2ka55 | 2011-07-26 01:58 | ドイツ語/外国語 | Comments(0)

約5カ月ぶりに

昼間でも意外と涼しい一昨日(23日)と昨日(24日)、久しぶりに自転車に乗った(両日で100 km余り)。どのくらい久しぶりかというと、何と最後に乗ったのは3月5日。つまり「3.11」以降では初めて。ロードバイクに乗り始めて8年になるが、これほど長い間、乗らずにいたのは初めてだが、一方で、この間にこれほど長い距離(600 km余り)を散歩で歩いたのも初めて。しかし当然のことながら散歩と自転車では運動量が明らかに違うことを改めて実感。また、久しぶりに乗っても特に違和感はなく意外と走れたが、坂は明らかに登れなくなっている。自宅近くの16%の急坂も辛うじて足をつかずに登れるがほとんど止まりそうな速度になってしまう。5回連続して出場したエッツタール大会(過去3回連続完走)には今年はもう出場しないが、今の状態で出場したら完走は無理に違いない。
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昨年のエッツタール大会にて(2010-08-29


★累積走行距離(月間/年間/07年来積算)=105 km/367 km/29,858 km

by ka2ka55 | 2011-07-25 12:18 | 自転車 | Comments(0)

本日の巴伐利亞廣播交響樂:馬勒第七交響曲(指揮:聶澤賽金)

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本日(日本時間25日午前3時05分~)ラジオ(BR-Klassik)で放送されるのは、国際マーラーフェスティバルの一環で5月21日にライプツィヒから生中継されたヤニック・ネゼ=セガン(Yannick Nézet-Séguin)指揮バイエルン放送響によるマーラーの交響曲第7番である(LIVE)。
すでに記事(2011-05-22)にしたように、同フェティバルの演奏の中では最も印象的かつ(個人的に)ベスト1の指揮&オケだったと言える。放送されるのはもちろんアリガタイが、あの演奏は映像があるともっと楽しめるはず。残念ながらarteのビデオはもう見られないが、この録画映像が某国の動画サイトに投稿されているのを発見(http://www.tudou.com/programs/view/SxGP27h9wUY/)。音も映像もあまりクリアではないが、見られないよりはマシかもしれない。
by ka2ka55 | 2011-07-24 01:10 | 音楽 | Comments(0)

残念

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http://www.radsport-news.com/sport/sportnews_70753.htm
残念ながら、いや予想通り(?)、ヴォクレールは第19ステージで総合首位から4位へ後退してしまった。これで優勝はおろか、表彰台(3位以内)も怪しくなってきた(首位との差2分10秒、3位との差1分13秒)。それでも10日間(10ステージ)イエロージャージを守り続けたのは立派。

ところで昨夜の中継を見ていて印象的だったのは、最後の厳しい山岳ステージで遅れまいと必死で登るヴォクレールに対して観衆から意外にもブーイングがかかり、これにヴォクレールがむきになって怒鳴り散らしているシーンが映し出されたこと。ひょっとすると観衆はスペイン人かオランダ人だったのかもしれない。もしそうだとすると、第9ステージでのアクシデントが背景にあるにちがいない。この前代未聞のとんでもないアクシデント(動画)に巻き込まれたのがスペイン人選手とオランダ人選手で辛うじて難を逃れたのがヴォクレールを含む3選手だった。
by ka2ka55 | 2011-07-23 11:53 | 自転車 | Comments(0)

大詰め

ツールドフランス(TdF)が大詰めを迎えている。今年は日本人選手が出場していないこともあり寂しさ感がなきにしもあらずだが、それでもやはり見応えがある。今年のTdFを面白くさせている立役者の一人は何と言ってもトマ・ヴォクレール(フランス、ヨーロッパカー所属)(写真)である。
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第9ステージ(2011-07-10)で総合首位に立ち、残り3ステージを残して依然として首位のままイエロージャージを着続けている。フランス人で個人総合優勝を果たしたのは、1985年のベルナール・イノーが最後、久しぶり(26年ぶり)にフランス人が優勝の可能性も出てきた。フランスが開催国でありながら過去十年間に限れば、優勝はおろか、表彰台(3位まで)に立ったフランス人はいないのだから期待は高まる一方だろう。
Franzosen in den Top 10 der Tour seit 1985:

2010: -
2009: LeMevel (9.)
2008: -
2007: -
2006: Dessel (6.), Moreau (7.)
2005: -
2004: -
2003: Moreau (8.)
2002: -
2001: F. Simon (6.)
2000: Moreau (4.), Virenque (6.)
1999: Virenque (8.)
1998: Rinero (4.), Robin (6.)
1997: Virenque (2.)
1996: Virenque (3.) Leblanc (6.)
1995: Jalabert (4.), Virenque (9.)
1994: Leblanc (4.), Virenque (5.)
1993: -
1992 : Lino (5.)
1991 : Mottet (4.), Leblanc (5.), Fignon (6.), Rue (10.)
1990 : -
1989 : Fignon (2.), Mottet (6.)
1988 : Boyer (5.), Pensec (7.). D. Roux (10.)
1987 : Bernard (3.), Mottet (4.), Fignon (7.)
1986 : Hinault (2.), Pensec (6.), Yvon Madiot (10.)
1985 : Hinault (1.)
http://www.radsport-news.com/sport/sportnews_70734.htm

by ka2ka55 | 2011-07-22 19:27 | 自転車 | Comments(0)