Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

好演! M郡のM夫人@初台

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▼5月1日(金)/ムツェンスク郡のマクベス夫人/字幕付原(露)語上演/初台/18:30開演/21:50終演/C席4階6.982K/★★★★☆
M. シンケヴィッチ(指揮)/R. ジョーンズ(演出)/E. キッド(再演演出)/東響/V. アレクセイエフ(B)/S. フリーデ(S)/内山信吾(T)/V. ルトシュク(T)ほか/新国立劇場合唱団
▼歌唱(とくに外国勢と合唱)の点でもオーケストラ(東響)の点でも迫力があり、迫真の舞台で大いに満足した。演出(イギリス人)も優れていて音楽的な面白さという点でも(個人的には)前回の《ワルキューレ》よりも勝っていた。したがって、星の数は4個半。
▼音楽的な面白さに関しては、作曲したショスタコーヴィチの音楽はあまり詳しく知らないのだが、このオペラが特にそうなのかどうか、オケが大編成で金管と打楽器の音が目立つということもあり、まるでマーラーを聴いているような文字通りの面白さ。じっさいに思わず笑える箇所も多い。さらに印象的なのは、とくに第三幕のバンダによる演奏(同じ演出のYT動画参照)。演出的にもこれほど秀逸なバンダの演奏もめずらしのではないか。旋律がすっかり耳にこびりついてしまった。


▼演出に関しては、同プロダクション(04年に英国ロイヤルオペラで初演)は「イギリスで最も権威があるとされるローレンス・オリヴィエ賞の最優秀オペラ賞を2年連続受賞」(プログラムより)していることで優れていることはいわば織り込み済み。どちらかといえば具象的(リアル)な演出だが、群集の動かし方が特に印象的でうまいと思った。これは先月ミラノの《アルチーナ》におけるR. カーセンの演出を連想させる。「指環」のK. ウォーナーもそうだが、いずれもイギリス出身の演出家。これは注目に値する。

▼余談だが、初台ではもちろん、なぜかあちこちの劇場やホールでよくお見かけする某評論家(たしか直前までヨーロッパにいたはず)が一列前の席に座って(2m以内の距離)、時折へんな咳をしていた。どうか、マスクをしてください!
by ka2ka55 | 2009-05-01 23:54 | 音楽 | Comments(0)