先月の旅行で丸1日(2/21-22)の滞在中に訪れたドレスデンの美術館「アルテ・マイスター絵画館(Gemäldegalerie Alte Meister)」にはルネッサンスから18世紀までの文字どおり古き匠たちの名画が展示されているが、中でもおそらく最も有名なのが、ラファエロ作《システィーナのマドンナ》(左)であろう。こういう絵はあまり趣味ではないのだが、それでも何か別次元の趣というのか、うまく言葉にできないエトバスが感じられた。アリガタヤアリガタヤ。
また、右の2点は、すでに
言及したフェルメール作《取り持ち女》(左)と《窓辺で手紙を読む少女》(右)。こんな感じで2点が並んで展示されていたのだが、いつもそうだが、なぜかフェルメールの絵はそれと気づかずに通り過ぎそうになる。監視が特別に厳重というほどでもない。
しかし、ラファエロもフェルメールもいいが、ここで最も印象的だったのは、リオタール(Jea-Etienne Liotard, 1702-1789)というあまり知らない画家の作品(左)。ドイツ語のタイトルは"Schokoladenmädchen"で《チョコレートを運ぶ少女》などという訳を多く見かけるが、見ればわかるように、これはチョコレートではなくココアだよね。
いずれにしても右のフェルメールの「少女」と比べると…どうなんだろうか。少なくともドイツ人にとって、このリオタールの「少女(メイド)」は「萌え~」なのだとか。