Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

J.ドーデラー作曲《リリオム(Liliom)》@ミュンヘン州立劇場(2016年11月4日世界初演)とはどんなオペラなのか

今月(11月)4日(11/4(金))ミュンヘンのゲルトナープラッツ劇場(Gärtnerplatz Theater)(ミュンヘン州立劇場)で世界初演(Uraufführung)として上演されるオペラ《リリオム(Liliom)》に関する記事が目にとまり気になったので少し調べてみた。
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まず同オペラを作曲したのは、ヨハンナ・ドーデラー(Johanna Doderer, 1969-, 墺)(HP)というオースリア・ブレゲンツ出身の作曲家。写真を見るまでもなく女性であることに間違いなく、作曲家としてけっして無名ではないが、「ドーデラー」という苗字から、ひょっとすると、ウィーンの小説家・ハイミート・フォン・ドーデラーHeimito von Doderer, 1896-1966)を連想する人も多いのではないか。それもそのはず、同作曲家のWikiの記事によると、"Johanna Doderer ist Großnichte des Schriftstellers Heimito von Doderer und eine Ur-Urenkelin des Architekten Carl Wilhelm von Doderer."とある。つまり同小説家の甥か姪の娘(Großnichte)であり、建築家・カール・ヴィルヘルム・フォン・ドーデラー(Carl Wilhelm von Doderer, 1825-1900)の玄孫(Ur-Urenkelin)とのこと。音楽的なインスピレーション源として具体的にH.v.ドーデラーの小説(たとえば『メロビング家(Die Merowinger)』)が挙げられている記述もあるが、影響が少なからずあることは間違いないだろう。
作品目録"Werkverzeichnis"(2014年5月5日)を見ると、これまでにオペラは6作品発表され、いずれも上演されているが、そのうちいくつかのトレーラーを含む関連動画が公開されている(下記参照)。とくに2010年の4作目(2番目の動画)の"Der Leuchtende Fluss"(光る川)(DWV43)のストーリーは「硫黄島の戦い」に関連しているという点で興味深い。
尚、《リリオム(Liliom)》の公演は11/19まで8回予定されているが、おそらく明日(11/4)の初日の公演が12月3日(土)19時05分(日本時間12月4日(日)3時05分)からBR-KLASSIKで放送されるようである。


"Papagenono"(DWV 71, 2011)



"Der leuchtende Fluss"(DWV 43, 2010)



"Strom"(DWV 29, 2006)

ただし、作品はオペラだけではなく、歌曲、合唱曲、交響曲、室内楽など多岐にわたっていて、そのうちの動画もいくつか公開されている(下記参照)。




by ka2ka55 | 2016-11-03 15:00 | オペラ | Comments(0)