Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

第14回 東京音楽コンクール 声楽部門 第2次予選@上野(16/08/18)の感想と審査結果

先日(8/18(木))上野・東京文化会館小ホールで(午前11時から午後3時半まで)行われた「第14回 東京音楽コンクール 声楽部門 第2次予選」の様子を眺めてきた。滅多にこの種のイベントに行くことはないのだが、最近の日本の若手のレベルを知ることもでき、興味深いひとときであった。
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出場者は上記写真の左上~右上(1番~6番)、左下~右下(7番~12番)の計12名。それぞれ課題曲(歌曲とアリアを1曲以上、約15分のプログラムを構成すること。曲数は任意とする)をピアノ伴奏で順番に歌った。尚、これまで出場者は日本人に限られていたが、今回から外国人も出場可となり、12名中外国人は韓国人3名(4番、6番、9番)、ロシア人1名(5番)の計4名だった。年齢に関しては、1991年生まれ(今年25歳)が最年少で1980年生まれ(同36歳)が最年長、平均すると30歳なので本ブログの「注目オペラ歌手」の平均年齢とほとんど変わらいないと言える。また、第1次予選での応募者数は94名で内訳はソプラノ60名、メゾソプラノ14名、テノール9名、バリトン10名、バス1名、第2次予選での内訳はソプラノ5名、メゾソプラノ3名、テノール1名、バリトン2名、バス1名だった。ちなみに審査員は、市原多郎(T)、伊原直子(A)、大倉由紀枝(S)、大島幾雄(Br)(審査委員長)、久保田真澄(B)、小林一男(T)、砂川涼子(S)、彌勒忠史(CT)、山下牧子(Ms)、ヴィンチェンツォ・ヴィーヴォの諸氏。その他、たしか総合審査委員長の小林研一朗氏(指揮者)やコンクルール顧問の堤剛氏(チェリスト)などもお見掛けした。
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コンクールは大きなトラブルもなくスケジュール通りに進行した。しいて「トラブル」を挙げるとすれば、最終出場者が歌っている最中に猛烈な雷鳴がホール内にも響き渡ったことぐらい。
さて、私はもちろん審査員ではなく、一介の聴衆にすぎないが、素人なりに密かに審査しながら聴いていて、残念ながら予想を上回るような逸材を目の当たりにすることはできなかったというのが正直な感想。その中で私が高く評価したのは以下の4名だった。
 3番 大賀 真理子(Ms)1980年 兵庫県出身
 5番 ヴィタリ・ユシュマノフ(Br)1981年 露サンクトペテルブルク出身
 9番 キム・テウン(Ms)1988年 韓国クァンジュ出身
 12番 今井 実希(S)1989年 神奈川県出身
専門家による審査結果が発表されてからでは意味がないので、休憩中および終了時に私の「審査」を証拠としてツイートしておいたのだが、発表された結果(本選出場者)は以下の通り。
2番 平山 莉奈(メゾソプラノ) HIRAYAMA Rina, Mezzosoprano
V.ベッリーニ:歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」より “ロメオがご子息を死に至らしめたのなら”
E.W.コルンゴルト:「6つの素朴な歌」より “夏” Op.9-6
E.W.コルンゴルト:「3つの歌」より “私にとってあなたは” Op.22-1
R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」より “気分を直しましょう!”
(ピアノ:山形明朗)
【本選演奏曲目】
G.ドニゼッティ:歌劇「ラ・ファヴォリータ」より “私のフェルナンド”
V.ベッリーニ:歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」より “君だけに、僕のジュリエッタ”
G.ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」より “悲しみと涙のうちに生まれ”

4番 アン・ジョンミン(バリトン) AHN JeongMeen, Baritone
S.ラフマニノフ:「12の歌」より “彼女は真昼のように美しい” Op.14-9
M.ラヴェル:「ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ」より “乾杯の歌”
V.ベッリーニ:歌劇「清教徒」より “ああ!永遠にあなたを失ってしまった”
(ピアノ:キム・テヒョン)
【本選演奏曲目】
G.ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」より “天使のように美しい娘”
R.ワーグナー:歌劇「タンホイザー」より “死の予感のように~夕星の歌”
G.ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より “私の最後の日が来ました~私は死に行きます”

5番 ヴィタリ・ユシュマノフ(バリトン) Vitaly YUSHMANOV, Baritone
G.ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」より “残酷で不吉な苛立ちが”
G.ヴェルディ:「6つのロマンス」より “この骨壷に近づいてはならぬ”
N.リムスキー=コルサコフ:「春に」より “高みから吹く風が” Op.43-2
(ピアノ:山田剛史)
【本選演奏曲目】
G.ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より “おまえこそ心を汚すもの”
G.ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より “私の最後の日が来ました~私は死に行きます”

9番 キム・テウン(メゾソプラノ) KIM Taeeun, Mezzosoprano
J.ブラームス:「低音のための5つのリート」より “私の眠りはますます浅くなり” Op.105-2
J.マスネ:エレジー
P.マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より “ママも知るとおり”
(ピアノ:酒井愛可)
※曲順が変更となりました。
【本選演奏曲目】
A.ベルク:「初期の7つの歌」より “ナイチンゲール”
R.シュトラウス:「8つの歌」より “献呈” Op.10-1
J.マスネ:歌劇「ウェルテル」より “さあ涙を流させて”
G.ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より “おおむごい運命よ”

12番 今井 実希(ソプラノ) IMAI Miki, Soprano
G.ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より “慕わしき御名”
F.リスト:「ペトラルカの3つのソネット」より “平和を見出せず”
(ピアノ:高山真由香)
【本選演奏曲目】
J.ハイドン:オラトリオ「天地創造」より “いまや野は瑞々しい緑を差し出して”
C.グノー:歌劇「ファウスト」より “トゥーレの王~宝石の歌”
つまり、今回の第2次予選を通過して8月23日(火)の本選に出場できる5名のうち私が高く評価した4名中3名が入っていることになるが、この3名が第1位、第2位、第3位になるかどうかはわからない。ちなみに1位の賞金は100万円、2位は60万円、3位は40万円。

本選の結果

by ka2ka55 | 2016-08-21 05:00 | 音楽 | Comments(0)