Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

F.ブゾーニ作曲《ファウスト博士(Doktor Faust)》とはどんなオペラなのか…

1925年に独ドレスデンで初演され、来年(2017年)3月に同じくドレスデンすなわちザクセン州立歌劇場(semperoper)で上演予定(3/19プルミエ)のオペラ《ファウスト博士(Doktor Faust)》(T.ネトピル指揮/K.ウォーナー演出)がちょっと気になるので調べてみる。
作曲は「イタリア出身でドイツを中心に世界中で活躍した作曲家・編曲家・ピアニスト・指揮者・教育者」のフェルッチョ・ブゾーニFerruccio Busoni, 1866-1924)。以下、Wikiの記事を抜粋して引用:
本名はダンテ・ミケランジェロ・ベンヴェヌート・フェッルッチョ・ブゾーニ (Dante Michelangelo Benvenuto Ferruccio Busoni) 。作曲家として新古典主義音楽を提唱し、電子音楽や微分音による作曲など、未来の音楽像を描き出してみせた。シベリウスやニールセン、レーガー、マニャール、シェーンベルク、バルトークなど、ブゾーニの尽力によって世界の檜舞台に出た作曲家は少なくない。

ブゾーニは短期間グラーツで学んだ後、1886年にライプツィヒに赴き、その後いくつかの教職に就く。まず1888年にヘルシンキで教鞭を執り、同地で後の夫人イェルダ・ショーストランド (Gerda Sjöstrand) に出会っている。1890年にはモスクワ、翌年から1894年までアメリカ合衆国でも教鞭を執った。アメリカではヴィルトゥオーゾのピアニストとして演奏旅行もこなしており、有名なバッハの《シャコンヌ》の編曲も、この頃に手懸けたようである。
1894年にベルリンに居を構え、同地でピアニストや指揮者として一連の演奏会を行い、とりわけ同時代の音楽の普及につとめた。ウィーン国立音楽院やヴァイマル、バーゼルでは、数々のマスタークラスで教鞭を執り、クラウディオ・アラウやエゴン・ペトリらの門弟を育てた。

ブゾーニは、ピアノ演奏のレコードやピアノロールを遺した。ブゾーニの作品は、作者の死後、長年にわたって多くが無視されてきたが、ピアノの偉大なヴィルトゥオーゾとして、またバッハ作品の編曲者として、また来るべき現代音楽の擁護者として記憶されてはいた。1980年代を境に、ブゾーニ作品への興味が蘇るようになった。ベルリン市シェーネベルク(英語版)のブゾーニの住居では、記念のレリーフによって彼の功績が称えられている。

ブゾーニの管弦楽組曲《トゥーランドット(Turandot)》(1904年)は、おそらく彼の管弦楽曲では最も有名な作品で、ここからオペラ《トゥーランドット》(1917年)に発展した(ただし知名度と世界的成功において、プッチーニの同名のオペラとは比べようがない)。ブゾーニが他に完成させたオペラは2つで、《花嫁選び(Die Brautwahl)》(1911年;E.T.A.ホフマン原作)と《アルレッキーノArlecchino》(1917年)である。ブゾーニの最も有名なオペラ《ファウスト博士(Doktor Faust)》は1916年に着手されたが未完成に終わり、作曲者の死後、門人フィリップ・ヤルナッハ(ドイツ語版)によって完成された。その後、ヤルナッハの解釈がブゾーニの意図に忠実ではないとの見方から、アントニー・ボーモント(英語版)によって新版が作成された。
「ファウスト博士」といえば、ゲーテの「ファウスト」はもちろん、トーマス・マンの「ファウスト博士」がよく知られているが、同オペラの台本は作曲家自身のオリジナルらしい。いずれにしても滅多に上演されないオペラであることは間違いなく、それを含めて、初演と同じドレスデンで上演されること、演出がキース・ウォーナー(Keith Warner)である点でも注目すべき公演と言える。
尚、Wikiの記事中これまでの「重要な上演」(Wichtige Aufführungen)の一つとして挙げられている2006年にチューリッヒで上演された公演(全曲)の動画が公開されているので参考のため掲載する。

▼参考動画


ブゾーニの大作『ファウスト博士』がブルーレイで登場。クラウス・ミヒャエル・グリューバー演出によるチューリヒ歌劇場でのライヴ収録。
 1916年から書き始められた『ファウスト博士』は、8年の作曲期間を経るも、結局最後の2つのシーンは未完のまま残されました。ここでは、彼の友人で作曲家のヤルナッハによって補筆された版を使用、物語は一応の完結を見ています。上演自体が珍しいオペラなだけに、こうして映像が観れるだけでも嬉しいことなのですが、最近活躍著しい若手指揮者フィリップ・ジョルダンのすっきりした音楽と、複雑怪奇なこの役を大変得意としているハンプソンの表情豊かな歌唱を得て、まことに見事な仕上がりぶりです。ゲーテのファウストから題材を借りつつ、様々な要素を織り交ぜた神秘的で少々グロテスクな情景は鮮烈な印象を残すことでしょう。

・ブゾーニ:歌劇『ファウスト博士』全曲
 ファウスト博士:トーマス・ハンプソン(Br)
 ワーグナー/式部官:ギュンター・グロイスベック(B)
 メフィストフェレス:グレゴリー・カンデ(T)
 パルマ公/グレトヒェンの兄:レイナルド・マシアス(T)
 パルマ公妃:サンドラ・トラットニッグ(S)
 少尉:マルティン・ツィセット(T)
 チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
 フィリップ・ジョルダン(指揮)
 演出:クラウス・ミヒャエル・グリューバー
 美術:エドゥアルド・アーロヨ
 衣装:エーファ:デセッカー
 照明:ユルゲン・ホフマン
 2006年、チューリヒ歌劇場でのライヴ収録
HMVの「商品説明」より

by ka2ka55 | 2016-07-02 03:51 | オペラ | Comments(0)