Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

注目オペラ歌手(64)ジャン=フランソワ・ボラス(Jean-François Borras, 1975-, 仏)(T)

▼ジャン=フランソワ・ボラス(Jean-François Borras, 1975-, 仏)(T)
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DOBのサイトに掲載されているBiographieによると1975年生まれとあるので今年41歳のフランスのテノール歌手。したがって、「若手」とは言い難いが、すでに記事にしてこのところ頻繁に観ている下記動画(Lucia di Lammermoor de Donizetti live @ Opéra Grand Avignon)の中でのエドガルド役がすばらしいので取り上げることにした。ちなみに同公演は、ルチア役のズザーナ・マルコワ(Zuzana Marková)の好演はもちろん、演出を含めて「名演」に数えられるだろう。






METやウィーン国立やROHなど欧米の主要歌劇場にすでに出演歴があり、来年のMETの《ウェルテル(Werther)》にも題名役で出演が予定されているが(operabaseのスケジュールを参照)、そもそもMETにデビューしたきっかけは、2014年の《ウェルテル》で降板したJ.カウフマンの代役だったようである(下記動画参照)。



METにはその後、《ボエーム(La boheme)》のロドルフォ役でも出演しているが、声質からいっても適役と言えるかもしれない(下記動画参照)。



▼その他の参考動画


「ジョヴァンナ・ダルコ」とは誰もが知っている「ジャンヌ・ダルク」のイタリア読みの名前。神から啓示を受けた少女がフランスのために戦い、最後は命を落とす物語です。ヴェルディ(1813-1901)は彼の7作目の歌劇に、この題材を用いましたが、そのストーリーは、ヴェルディが好んだ強烈な愛国心に、王とダルコとの間の愛情、父ジャコモとの確執を絡めたもので、ダルコは最後に火あぶりになることはなく戦死するという、かなり人間くさい物語となっています。物語で重要な役割を演じるのが王カルロ7世。ここでは2014年にカウフマンの代役としてメトでデビューを飾った新進気鋭のテノール、ジャン=フランソワ・ボラスが見事な歌唱を聞かせています。題名役を歌うプラットも2007年にデビューして以来、着々とキャリアを重ね、ここでも表現力溢れるダルコを演じています。
https://ml.naxos.jp/album/CDS7676

by ka2ka55 | 2016-06-22 06:00 | オペラ | Comments(0)