Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

H.エーリング作曲《AGOTA?》@独ヘッセン州立劇場(16/05/04世界初演)とはどんなオペラなのか

例によって、OperabaseのHöhepunkte(Highlights)に掲載されている世界初演(Uraufführung/World premiere)の中で気になったのが、5/4にヴィースバーデンのヘッセン州立劇場(Hessisches Staatstheater Wiesbaden)で上演予定の"AGOTA?"と題するヘルムート・エーリング(Helmut Oehring, 1961-, 独ベルリン)作曲のオペラ。
タイトル"AGOTA?"のいわば副題として"Die Analphabetin/(Gestern/Irgendwo)"とあるが、"Analphabetin"は「文盲(非識字者)」を意味する"Analphabet"の女性形、したがって「文盲の女/(昨日/どこかで)」となるが、じつは"AGOTA"というのは、ハンガリー出身で、1956年のハンガリー動乱に際してオーストリアに脱出し、その後スイスのフランス語圏に移住してフランス語で執筆し続けた作家アゴタ・クリストフ(Agota Kristof, 1935-2011)のこと。小説『悪童日記』で知られているが、自伝『文盲 アゴタ・クリストフ自伝』(堀茂樹訳2006年3月白水社/2014年9月 白水Uブックス)も出版されており、オペラは文字通りこの作家が題材(主役)になっていることは間違いない(台本はStefanie Wördemann)。ちなみにAgotaを演じるのは、ベテランの俳優で歌手のDagmar Manzel(1958-)。
しかし、なんと言っても興味深いのは、作曲のヘルムート・エーリング。まったく知らない作曲家だったのだが、すでに20本以上のオペラを含めて数多くの作品があり、多くの賞も受賞している(最も最近では今年のブランデンブルク芸術奨励賞)。出身は旧東ベルリンとのことだが、両親とも聾唖者という特殊な環境の生い立ちを有している。
Oehring ist Kind taubstummer Eltern, er kam in Ost-Berlin zur Welt. Auch sein älterer Halbbruder ist gehörlos. Weil Helmut Oehring mit vier Jahren immer noch kein Wort sprach, kam er auf Anweisung des Jugendamtes tagsüber in eine Familie mit acht Kindern.

▼参考動画












by ka2ka55 | 2016-03-22 13:17 | オペラ | Comments(0)