Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

G. マイアベーア作曲《悪魔のロベール(Robert le Diable》とはどんなオペラなのか…

G.マイアベーア(またはマイヤベーア)(Giacomo Meyerbeer, 1791-1864, 独ベルリン出身)のオペラ作品は、今月ベルリン(DOB)で上演中(24日まで)の最後の作品《ヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)》または《アフリカの女》についてすでに記事にしたが、さらに今月18日には独カールスルーエで《予言者(DER PROPHET)》(新制作)が上演されている(来年4月まで)。けっして多作の作曲家ではなく、上記2作品を含む4つのグランドオペラと合わせて8つのオペラしか知られていない。しかも、どちらかといえば「滅多に上演されないオペラ」ばかりだが、今月2作品がドイツ国内で上演されたのは偶々なのか、それとも何らかの機運を示すものなのか…
そこでちょっと検索してみると、興味深い記事がヒットし、「近年ヨーロッパではマイアベーア見直しの機運があり」とのこと。同記事で紹介されているのは、残りの2つのグランドオペラの1つ《悪魔のロベール(Robert le Diable)》。これはマイアベーアの最初の5幕のグランドオペラ(初演は1831年)であるとともに、「『フランスの華麗なるグランドオペラの幕あけ』といえる作品」と説明されている。そのような作品がなぜ滅多に上演されなくなってしまったのかはともかく、少なくとも最近では2012年に英国ロイヤル・オペラ(ROH)でロラン・ペリの演出によって上演されDVD化もされているプロダクションが大いに注目される(下記トレイラー(4幕フィナーレ)動画参照)。


ロラン・ペリの魔術によってカラフルによみがえる、グランド・オペラの傑作『悪魔のロベール』

マイアベーアのパリにおける成功を決定付けることになった作品『悪魔のロベール』。19世紀ヨーロッパの舞台を支配した、このグランド・オペラが、鬼才ロラン・ペリのカラフルなステージによって新たな息吹を吹き込まれました。英国ロイヤル・オペラからの注目作です。
 ノルマンディ公ロベールは、王女ベルトと悪魔ベルトランの間に生れた子だった。ノルマンディでの残虐行為のゆえにかの地を追放され、パレルモに至ったロベールは、ここでシチリアの王女イザベルに出会い恋に落ちる。シチリア王に歯向かったロベールを救ったのは、ベルトラン。彼は騎士だと偽ってロベールに付き従いつつ、息子を悪魔に引き渡そうとしている。そして、母の死をしらせにやってきた妹のアリスが、悪魔の誘惑からロベールを救おうとし・・・
 注目の若手ブライアン・ハイメルが好演しているほか、パトリツィア・チオーフィが抜群の存在感を見せ付けています。(COLUMBIA)
http://www.hmv.co.jp/news/article/1306190019/
▼さらに「本場パリの渾身の名演」とされる全曲版(1985年上演)がYouTubeに公開されているが、たしかに(鮮明な映像ではないが)見応え/聞き応えがある。



Part I(1幕~2幕)




Part II(2幕~3幕)




Part III(3幕~5幕)

by ka2ka55 | 2015-10-21 11:02 | オペラ