Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

気になるオペラ演出(6)トリスタンとイゾルデ@シュトゥットガルトほか(演出:J. Wieler & S. Morabito)

「醜い『トリスタンとイゾルデ』は諧謔か警鐘か」のタイトルで最近話題になった記事だが、上演されているのは悪名(?)高きシュトゥットガルト州立歌劇場。同歌劇場のサイトに掲載されている同公演の動画を含む紹介ページ(12月14日/21日に公演あり)。上の記事内容はともかく、問題作であることは間違いなさそうで、とくに演出に関しては、プルミエ(7/20)公演では最低の評価(星1つ)が下されている(参考記事)。
その演出を担当しているのが、同歌劇場のインテンダント(劇場支配人)で演出家のJ. ヴィーラー(Jossi Wieler)氏とチーフドラマツルグのS. モラビート(Sergio Morabito)氏のコンビ。このコンビのプロダクションはこれまで多数上演されてDVD化もされているが、個人的に最も印象的なのは、1998年制作の《アルチーナ》。これはYouTubeに全曲版(下記参照)が公開されているので見ればわかるように一風変わった演出で初めはとっつきにくいが、歌手陣の上手さと相まって秀逸なプロダクションと言えるだろう。
そのほか、いずれも一見すると現代に読み替えた演出が特徴のようだが、独特の雰囲気というか癖があり、評価や好みが分かれそうではある。あるいは玄人受けする面もあるのか、《夢遊病の女》(ドイツ語では"Die Nachtwandlerin")はOpernwelt誌の年間最優秀公演に選ばれている。

▼参考動画



G.F. ヘンデル《アルチーナ(Alcina)》全曲@シュトゥットガルト(1998年制作)



W.A. モーツァルト《フィガロの結婚》@アムステルダム(2006年公演)



V.ベッリーニ《夢遊病の女(La sonnambla)》@シュトゥットガルト(2012年公演)



A. ドヴォルザーク《ルサルカ(Rusalka》@ジュネーヴ大劇場(2013年6月公演)

by ka2ka55 | 2014-12-01 17:10 | オペラ | Comments(0)