一昨日の
プルミエのように2回の休憩がそれぞれ40分もあると、劇場内にいると間が持てない(あるいは劇場内のビュッフェは割高)ということもあり、劇場の外に出て軽食をとったりする場合もある。そんな場合は決まって「チケットを持って出るように!」とアナウンスされる。そんなことはいちいち言われなくてもわかりきっていることで、そんなアナウンスがあるのは日本の劇場ぐらいだろう。これまで行ったドイツやオーストリアやスイスなどの劇場では聞いたためしがない。もちろん休憩中にチケットなしでこっそり潜り込む輩を排除するのが目的だろうが、再入場する際には係員が生真面目にチケットをいちいちチェックしているのは言うまでもない。チェックされるのは一向に構わないが、どうもスマートな対応とは思えない。上記のような海外の劇場では、仮に休憩中にいったん外に出ても再入場の際にチェックされることは滅多にないが、いわば例外としてドイツのドレスデンの州立歌劇場いわゆる
ゼンパー・オーパーではちょっとユニークなことをやっている。休憩中に外に出る場合、出入口で係員がトランプ状のカードを客に渡し、再入場するときに客はそのカードを係員に返すというシステム。それだけでチケットのチェックはせずに不正入場が一応、防げるわけである。ツマラナイことだが、いちいちチケットをチェックするよりはるかにスマートな対応であると感じた次第。