たびたび記事にしているドボルザークの《ルサルカ》だが、昨年11月にドレスデンで観て非常に印象的だったプロダクション(演出:シュテファン・ヘアハイム)(関連記事(
1)(
2))のいわばオリジナル版が最近ベルギーのブリュッセルにある
モネ劇場で上演され、実際の舞台映像(全3幕、約2時間半)を劇場の
ホームページで見ることができる(
4/26まで)。
《ルサルカ》は昨年11-12月に初台でも上演され、その収録映像がつい先日NHKで放送されたが、その映像を見た場合には上の動画は同じ演目かと思われるかもしれない(かなりの読み替えなので要注意)。映像を見て音楽を聞くだけでも十分に楽しめるとはいえ、残念ながら字幕がフランス語とオランダ語のみなので、これらの言語が理解できる人には問題ないが、せめて英語の字幕があればいいのにと思う。ちなみに「
オペラ対訳プロジェクト」のサイトに全3幕の
対訳が掲載されているのはありがたい。また、今回の動画配信があることを教えて頂き実際に同公演と2008年の公演をモネ劇場でご覧になった方のブログ(
クラシックおっかけ日記)に掲載されているレポート(
1)(
2)が大いに参考になる。
第3幕ラスト近くの水中シーン。映像で見るとそうでもないが、劇場の実演ではアッと驚くほどに巧くできた美しいシーンに見えたヴォドニク(男の水の精)役のWillard White(バス)。この演出では実質的な主役となっているルサルカ役のMyrtò Papatanasiu(ソプラノ)。この名前はどう読めばいいのか指揮はアダム・フィッシャー。間もなく上野で上演される《タンホイザー》(演奏会形式)を指揮する予定