Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

ウィリアム・フリードキン

映画「エクソシスト」の監督として知られるウィリアム・フリードキンWilliam Friedkin,1935-)だが、今はオペラの演出も手がけているらしく、ウィーンのアン・デア・ヴィーン劇場(Theater an der Wien)で来週の月曜日(19日)にプルミエが予定されている《オフマン物語(Les contes d'Hoffmann)》を演出していることでその記事が墺紙derStandard.atの16日付文化欄に掲載されている。
"Die Oper ist dem Film so nahe wie keine andere Kunstform"
DANIEL ENDER, 16. März 2012 17:25
Am Montag hat Jacques Offenbachs Oper "Hoffmanns Erzählungen" Premiere - Regiestar William Friedkin über seine Arbeit
http://derstandard.at/1331779851075/Theater-an-der-Wien-Die-Oper-ist-dem-Film-so-nahe-wie-keine-andere-Kunstform
タイトルの「オペラほど映画に近い芸術形態は他にない」はフリードキン監督の言葉。理由(オペラは劇と動きと色と光が調和している)はあまりピンとこないが、大して目新しい認識とも思えない。音楽に関しては、A.ベルク、A.シェーンベルク、A.ウェーバーから強い影響を受けているそうで、気づかなかったが、これら3人の作曲家の楽曲の一部を「エクソシスト」で使用したらしい。
それはともかく、今回の《ホフマン物語》におけるホフマン役のテノール歌手クルト・ストライトKurt Streit,1959-)はフランクフルトの「指環」で一昨年の《ラインの黄金》のローゲ役に出演しているのを観ているし、昨年大晦日のウィーンの《こうもり》ではアイゼンシュタイン役だったのでこれもTVで観ているはず。ところが今回のキャスト表のプロフィールを見て初めて知ったのだが、どうやら日本生まれらしい。といっても両親はアメリカ人でおそらく軍関係者なのだろう、出身地はかつて米空軍基地があった福岡県博多の板付となっている。まあ、ただそれだけのことだが、ちなみに現在の国籍はオーストリア(公式サイト)。

追記:
この《ホフマン物語》のスタッフとキャストをあらためて見て気づくのは、吃驚するようなビッグネームは見当たらないものの、たとえば、リッカルド・フリッツァ(Riccardo Frizza)は新国立劇場(初台)にすでに何度か登場している指揮者であり、何と言ってもニクラウス/ミューズ役のロクサーナ・コンスタンティネスク(Roxana Constantinescu)(関連記事)は初台で来シーズン上演される《セビリヤの理髪師》でロジーナ役にキャスティングされている注目(新国初登場)のメゾソプラノ歌手であり、個人的には来シーズンの数少ない(唯一の?)目玉。まあ、何とかキャンセルしないでもらいたいものである。
by ka2ka55 | 2012-03-18 08:12 | 音楽 | Comments(0)