Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

フィガロ@上野+予告

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すでに昨日(4日)のことだが、昨年10月9日の記事で予告した通り、藤原歌劇団の公演《フィガロの結婚》を観に上野へ。プログラムに記載されている「ご挨拶」によると、同歌劇団が「フィガロ」を上演するのは1971年以来実に41年ぶりのことだそうで、これはちょっと意外。藤原歌劇団といえば、イタリアオペラ上演の印象が強く、「フィガロ」はイタリア語で上演されるため、てっきり何度も上演していると思ったのだが、たしかにモーツァルトのオペラはイタリア語で書かれていてもドイツオペラに分類されるようだ。それにしても「41年ぶり」に何か意味があるのだろうか。また、アルベルト・ゼッダがモーツァルトの指揮というのもちょっと意外だが、これはやはり早々と予告された通り、当初予定されていた指揮者が「健康上の理由」で降板したため、たまたま昨秋《セビリャの理髪師》の公演で来日中のゼッダに代わりを依頼して決まったという経緯らしい。しかしこの「代役」は(「棚から牡丹餅」の表現が適切かどうか)むしろ大成功/正解だったと言えるだろう。
とはいえ、個人的に今回の公演で最も注目していたのは、スザンナ役のソプラノ(納富景子)であることは言うまでもない。プログラムによると「今回、オーディションで抜擢された藤原歌劇団デビューとなる期待の新進ソプラノ」とあるが、これもちょっと意外。07年以来すでにオペラだけでも異なる4演目に主役級で出演しているのを観ているからだが、たしかにそれらはすべて昭和音大がらみで藤原の公演では今回が初めてのようだ。いずれにしても、陰ながら応援している歌手が確実にステップアップしているのは実に喜ばしい。そして今回の公演でも期待通り、いやそれ以上にすばらしかった。とくに終幕近くの「レチタティーヴォとアリア」(Giunse alfin il momento~Deh vieni non tardar)にはグッときた。贔屓目に見ているからと言われればそれまでだが、より公平に見てもおそらく今回のスザンナを聴いて観て納富ファンが増えたことは間違いないだろう(実際にそういうブログの記事をいくつか目にしている)。
そういうファンのためにも、今年9月に新国立劇場(初台)で上演される藤原歌劇団の公演《夢遊病の女(La sonnambla)》の予告チラシを貼り付けておく。例によってダブルキャストだが、本公演ではリーザ役にキャンスティングされている。これはさらに大注目である。
by ka2ka55 | 2012-03-05 18:48 | 音楽 | Comments(0)