Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

ドン・ジョヴァンニ@両国

新国ではなく両国である。大相撲のイメージしかない両国で珍しくオペラがあるというので(けっしてそれだけが理由ではないが)雨の心配がなくなった午後4時半前に家を出た。しかし両国といっても国技館ではない。シアターΧという初めての劇場。Χは「カイ」と読む。
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劇場(座席数300)に興味があったのはたしかだが、聞いてみたいソプラノ歌手が出演していたことも両国まで遠征した理由のひとつである。しかし、そのソプラノを含めて女声陣は全体として期待はずれだった。まあ、まだ皆若そうなのでこれからなんだろうけど。それに対して、男声陣は予想以上によかった。《ドン・ジョヴァンニ》という作品自体、男声のために作られているのではないかと思わせるほど、とくにタイトルロールのドン・ジョヴァンニ役(田中俊太郎)とレポレッロ役(畠山茂)の両バス(バリトン)は(さすがに「賛助」だけあって)演技力を含めて聞き応え見応え十分。ドン・オッターヴィオ役(志田雄二)のテノールもわるくはなかった。
いわゆる「演奏会形式」ではなく、必要最小限の舞台装置とともに衣装を含めてオーソドックスな演出(薮西正道)もきっちりなされていたが、演奏楽器はピアノ(山口佳代)一台のみ。全2幕、15分の休憩を含めて約3時間のオペラをオーケストラに代わって伴奏できてしまうピアノという楽器のすばらしさをあらためて実感もさせてくれる見事な演奏だった。オペラ好きだからというわけでもないが、中でもコレペティトゥアは尊敬に値する音楽家(職業)と言えるだろう。
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ちなみに両国までは小田急や総武線を利用せず京王稲田堤から乗り換えなしの岩本町で降りて歩いたため1時間40分かかったが、交通費は往復¥900で辛うじてチケット代の¥1,000を下回った。
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by ka2ka55 | 2012-02-08 01:33 | 音楽 | Comments(0)