Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

"Freiraum für Emotionen"

ドイツ南西部の地方紙の1つ"SÜDWEST PRESSE"のさらにローカル版(21日付)にこれまで当ブログで何度も記事にしているソプラノ歌手キャサリン・ネーグルスタッドCatherine Naglestad, 1965-)の興味深いインタビュー記事が掲載されている。

別ページに略歴(STECKBRIEF)も掲載されているが、米国カリフォルニア州サンノゼ(San Jose)生まれでヨーロッパでは1993年にハンブルクでキャリア(モーツァルト《後宮からの誘拐》のコンスタンツェ役)を開始後、1997年から6年間シュトゥットガルト歌劇場の専属歌手として数々の役で出演。2006年に同歌劇場で上演された《ノルマ》と《アルセスト》に出演して同年の最優秀女性歌手(Opernwelt誌)に選ばれた。その後は世界各国(日本を含む)の歌劇場に出演、そして再び6年ぶりにシュトゥットガルトに戻ってきて《ノルマ》(昨年12月再演)に出演するのを機会に地元紙がインタヴューしたということだろう。

ネーグルスタッドというと、DVDにも収録されているシュトゥットガルト歌劇場で1999年に上演された(名演ともいえる)《アルチーナ》(YTで全編視聴可能)のタイトルロールが印象的だが、本人はトスカに代表されるヴェリズモ系の役がお気に入りらしい。
それにしても、このほか、マノン・レスコー、蝶々夫人、アメーリア(仮面舞踏会)、アイーダ、サロメなど多彩な役を演じていることは間違いない。そして、個人的に興味深く且つ期待するのが、今後のワーグナー歌手としてのレパートリーの拡がりである。じっさいに今年5月にはミュンヘンで上演される《ジークフリート》のブリュンヒルデ役での出演が予定されている。

オペラ歌手になるきっけかは?の質問に対して「子どもの頃から歌が好きでプロになってあくまでミュージカルの舞台で歌いたいとも思ってました。どちらかと言えば退屈に思えたオペラでしたが、ゼフィレッリ監督のすばらしく豪華な「椿姫」の映画を見てからプロとして進むべき道の輪郭が見えました」と答えている。
そういえば、アンナ・ネトレプコも初めはオペラではなくミュージカルの舞台に立ちたかったとことが先日の記事で紹介されていたが、ネトレプコとの共通点がもうひとつある。
すなわち、プライベートに関して今回のインタビュー記事で初めて知ったのだが、夫君はシュトゥットガルト時代の同僚で件の《アルチーナ》ではMelisso役で存在感のある演唱が印象的なバリトン歌手のミヒャエル・エベッケMichael Ebbecke)とのこと(ネトレプコの夫君もバリトン歌手のアーウィン・シュロット)。夫君はいまでもシュトゥットガルト歌劇場の専属歌手として、やはり昨年12年ぶりに再演された《アルチーナ》では初演時のメンバーで唯一人同役で出演していたはず。
そこで、「夫婦でオペラの舞台に立つと、家ではテーマや舞台や歌唱をめぐる会話ばかりになってしまいませんか」の最後の質問に対しては、こう答えている。「いいえ、私どもでは幸いそういうことはありません。何と言っても、そもそも男性(Mann)と結婚したのであって、歌手(Sänger)と結婚したのではありませんからね」
by ka2ka55 | 2012-01-22 12:47 | ニュース | Comments(0)