Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

RE:ネトレプコ考

「世界を挑発する派手好きディーバ - 劇場のトイレ掃除係から大スターに上り詰めたアンナ・ネトレプコのきらびやかで素朴な素顔」の見出しでニューズウィーク日本版に興味深い記事が掲載されている。

 第二の祖国ともいえるオーストリアとドイツで、ネトレプコはどこに行っても振り向かれる有名人だ。オペラ歌手としてだけでなく、シャンプーの広告に出てくる色気むんむんの黒髪のスターとしても知られている。

 すぐにオーストリアは彼女に市民権を与えた。市民権授与の重要な基準となるドイツ語を、ネトレプコがまったく話せないにもかかわらずだ。「(オーストリア人は)一度好きになった相手はずっと好きでいてくれるみたい。ウィーンは素晴らしい。飛行機に1時間乗ればヨーロッパ中どこにでも行けるし!」

 ゴージャスな美人が多いことで知られるロシアでも、クラスノダールは最高峰だ。アルメニア人、ユダヤ人、アディゲ人、ロマ人、スラブ人が殺戮と性交の果てにソフィア・ローレン似の女たちを生み出してきた。ネトレプコ並みの美人はざらだ。「クラスノダールでは私なんか見向きもされなかった。地元の男たちの好みじゃないから」

 クラスノダールはロシアが辛うじて黒海に接する場所に位置する。つまり憧れの地中海への入り口で、これもドイツ人がネトレプコを崇拝する一因になっている。ゲーテの『イタリア紀行』以来、ドイツ語圏の人々は栗色の髪の女が住むイタリアに恋い焦がれてきた。ネトレプコはイタリア人の代わり、それもドイツ語圏で暮らしてくれるイタリア人なのだ。



by ka2ka55 | 2011-12-29 14:44 | ニュース | Comments(0)