Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

RE:ルサルカ@ドレスデン

11日にドレスデンで観た《ルサルカ》はフランクフルトの《ジークフリート》と同様、というか、こちらは予想に反してすばらしく印象的(魅力的)な公演だった。昨シーズンの新プロダクションにもかかわらず早くも再演されるだけのことはあるというべきか。映像(動画参照)や写真などにより概要は把握しており、大胆な読み替え演出らしく、(好みの演目であるだけに)その意味でほとんど期待していなかったのだが、ところがどっこい。実に面白く、舞台上で繰り広げられている(小道具や衣装を含む)演出は部分的に「エログロ」に近いものもあるとはいえ、ドヴォルザークの通俗性とドラマ性のある音楽とも妙に合致して観ていて聴いていて小気味いい。しかも(動画には映っていないが)第3幕の湖中のシーンがすばらしく美しい。そのシーンではけっして本物の水を使っているわけではなく、あくまでも技術的な擬似的描写なのだが、思わずうなってしまうような仕掛け(どこかの国立劇場のように、単純に舞台に水を張ればいいというものでもあるまい)。《ルサルカ》の実演は一昨年の3月にもデュースブルクで観ており、この舞台も美しかったが、今回のドレスデンの舞台はこれを凌駕していた。歌唱陣も皆すばらしかったが、やはり演出(シュテファン・ヘルハイム)に尽きるだろう。オスロ出身の40歳そこそこだが、コンヴィチュニーの手法に似ていなくもないところはあるものの注目すべき演出家であることは間違いない。


by ka2ka55 | 2011-11-16 20:58 | Comments(0)