Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

Alcina

ヘンデルの《アルチーナ》も個人的に好きなオペラの上位に位置するが、やはり日本ではめったに上演されない(約4年余り前(2007-07-13)に上野の奏楽堂で藝大の学生・卒業生有志の旗揚げ公演として観た)。したがって、約2年半前(2009-03-17)にはわざわざミラノ(スカラ座)まで観に行ったりもした。そんな《アルチーナ》の再演に関する記事が2つ目に留まった。1つは十数年前1999年に上演され、DVDにもなっているシュトゥットガルト制作版の再演に関する記事、もう1つは早々とDVD(動画)にもなった昨年ウィーンの新制作公演の再演に関する記事



《アルチーナ》の登場人物(下記参照)はそれほど多くないが、話がやや込み入っていることもありあらすじを一回読んだぐらいでは何が何だか訳がわからない(対訳)。しかも配役が女声であっても実際には女性でなかったり女性でも男装していたり(オリジナルでは去勢男性歌手が担当)で実にややこしい。これがバロック的とでも言うのか。
上の動画は第3幕の終幕近く、(父親がアルチーナの魔法によって獣に変身させられてしまった)オベルトのアリア"Barbara! lo ben lo so"(残酷な女め!僕は知っている)のシーンで、これも今では女性のソプラノが担当する場合が多いようだが、オリジナル(初演)はボーイソプラノだったらしい。したがって、このウィーン版《アルチーナ》はその点ではオリジナルに忠実ということになる。歌っているのは、オーストリアのリンツにある聖フローリアン修道院少年聖歌隊のメンバーであるアロイス・ミュールバッヒャー(Alois Mühlbacher)君(1995年生まれ)。正真正銘のボーイソプラノだが、どこかで見覚えがあると思って検索したら当ブログの記事(2010-05-23)がヒットした。すなわち昨年5月に錦糸町で上演されたドビュッシーのオペラ《ペレアスとメリサンド》にイニョルド(ゴローの息子)役として出演しており、アタシ的に大絶賛したボーイソプラノである。

《アルチーナ》の主要登場人物。( )内は初演(1735年)時の歌手
 アルチーナ・・・・魔女(ソプラノ)
 ルッジェーロ・・・騎士(カストラート)
 モルガーナ・・・・アルチーナの妹(ソプラノ)
 ブラダマンテ・・・ルッジェーロの婚約者(アルト)
 オロンテ・・・・・将軍・モルガナの婚約者(テノール)
 メリッソ・・・・・ブラダマンテの後見人(バス)
 オベルト・・・・・若い男の貴族(ボーイソプラノ)
by ka2ka55 | 2011-10-25 12:47 | 音楽 | Comments(0)