Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

R・シュトラウスとマーラー

マーラー(1860-1911)より4つ年下のリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)も作曲家であり指揮者でもあった。そのせいもあってか、マーラーとシュトラウスはお互いにライバルともみられているが、興味深いことに、例のニューヨークでの演奏会記録を見ると、マーラーが指揮した自分の作品はわずかに「4番」と「さすらう若人の歌」のみに対して、シュトラウスの作品は「ツァラトゥストラはこう語った」、「ドン・ファン」、「四つの歌」から讃歌、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、「英雄の生涯」、「四つの歌」より巡礼の朝の歌を指揮している。一方、シュトラウスは、1895年にベルリンフィルを指揮して、マーラーの「2番」(復活)の最初の3楽章を初演しているほか、その前年にはワイマールで「1番」を指揮しているなど、「マーラー作品の初期の重要な指揮者の一人」であり、「作曲家としてのマーラー」を評価した第一人者にして数少ない理解者の一人でもあったようだ(参考記事)。ちなみにシュトラウスの「ばらの騎士」がドレスデンで初演(指揮:エルンスト・フォン・シューフ)されたのは1911年の1月26日。



1944年、自作の「ティル・オイレンシュピーゲル」を指揮する80歳のシュトラウス(管弦楽:ウィーンフィル)。マーラーと違ってシュトラウスは長命(享年85)だった。さすがにマーラーの映像は存在しないようだが、その指揮ぶりはかなり派手だったことが伝えられている(参考記事)。動画の中でジョージ・セル(ハンガリー出身の指揮者)が語っている逸話は有名なようで、Wikiの記事にも掲載されている。
セルの証言によればシュトラウスは演奏よりもスカート (トランプ)を好んでいたらしく、ある時、オペラ「フィデリオ」の指揮中に懐中時計を見たところ、このままではトランプをやる時間に間に合わないことに気づき、いきなり猛スピードで指揮をしたという。

by ka2ka55 | 2011-05-11 02:48 | 音楽 | Comments(0)