Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

ふたつのルサルカ

Rusalka: Freude in Wien, Buhs in München

Dvoráks Wassernixen-Premiere: Während Martin Kusej in Bayern ein "Buh"-Orkan ins Gesicht blies, wehte in Wien ein wesentlich wärmerer Wind.

München gegen Wien - das ist Brutalität: Buhs für Martin Kušejs aufregende, schon im Vorfeld heftig diskutierte Inszenierung an der Bayerischen Staatsoper, und fast einhellige Zustimmung für das Regie-Duo Renaud Doucet und André Barbe an der Wiener Volksoper. Unterschiedlicher könnte Dvoráks Wassernixen-Oper optisch nicht sein. Ein packender Psycho-Thriller in München, ein nettes, knallbuntes Märchen in Wien.

http://kurier.at/kultur/2044226.php
《ルサルカ》についてはこれまで何度も取り上げているので(吾ながら)またかという感もしなくもないが、ネタ切れ、いや大好きな作品ということで最近目に留まった気になる記事から。
《ルサルカ》は言うまでもなくチェコの作曲家ドボルザークのいわば「メルヘンオペラ」。国内では滅多に上演されないオペラだが(もちろんNNTT(新国立劇場)ではまだ上演されたことがない)、国外とくに欧州とりわけドイツ語圏では頻繁に上演され、今シーズンだけでも少なくとも7箇所(!)の劇場で新演出が発表されているほどの人気演目。したがって、実演を観たければ、尼寺へ、いや国外へ行け!というわけで昨年3月に観に行ったわけである(関連記事((1)(2)(3)(4))。

で、上の記事。ウィーン(フォルクスオーパ)とミュンヘン(バイエルン州立歌劇場)でそれぞれ10月23日(土)に新演出の《ルサルカ》がプルミエ上演されたことを伝える記事。見出しに「ウィーンでは歓喜、ミュンヘンでは野次」とあるように観客の反応は対照的だったようだ。
ただし、同紙による評価(KURIER-WERTUNG)はちょっと異なる。すなわちウィーンが3つ星(*** von *****)に対してミュンヘンは4つ星半(****1/2 von *****)と後者を圧倒的に高く評価している(もちろん同一日の公演なので評者は別)。何が違うのか。
それぞれの結論(Fazit)を見ると、ウィーンは「視覚的には優れているが(Optisch groß)、内容的には取るに足らない (inhaltlich eher klein)」に対してミュンヘンは「賛否両論はある(umstritten=controversial)が、巷で持ちきり(Stadtgespräch=talk of the town)」とある。
演出の違いにあることは間違いない。とくにミュンヘンの演出に関しては、本物の鹿(Reh)の頭を使用するとかで、そのために上演毎に鹿を殺すのはケシカランと動物愛護団体から抗議されるなど上演前から相当に物議を呼んでいた模様。演出家(マルチン・クーシェイ(Martin Kušej))の名前を見て、2008年の《マクベス》の演出では舞台上を無数のしゃれこうべで敷き詰めたり、おしっこさせたり(2008 bei Verdis "Macbeth" mit Totenkopfen und pieselnden Hexen)の悪趣味演出家であることを確認、結局、鹿の頭はイミテーションを使用することになったようだが、そんなの動物愛護団体から抗議されなくても当然だろう。
とまあ、そんな酷い演出ではあるが、歌唱陣とオーケストラの演奏はアンサンブルとしてすばらしく、演出以外には盛大にブラボーがかかったらしい。一方のウィーンに関しては、演出がありきたりで音楽面で冴えなかった点が評価に反映されているのかもしれない。
by ka2ka55 | 2010-10-27 01:54 | ニュース | Comments(0)