Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

オペラ《ジルヴァーナ(Silvana)》 ~リハーサル~



ウェーバー(Carl Maria Friedrich Ernst von Weber, 1786年11月18日 - 1826年6月5日)のオペラといえば、(誰もが知っている)《魔弾の射手(Der Freischütz)》以外に少なくとも8つのオペラがあり、そのうち「魔弾」初演(1821年)の約10年前の1810年、つまりちょうど200年前にフランクフルトで初演されたのが《ジルヴァーナ(Silvana)》であることを上の動画を見つけて初めて知った。
しかし、《ジルヴァーナ》と言われても女性の名前ぐらいは想像つくものの、どんなオペラかはまったくわからず(つまりオペラの存在自体、初めて知った)。動画の中でジルヴァーナ役のソプラノ(ミヒャエラ・カウネ)がストーリーについて少し触れているが、舞台はライン地方(ラインガウ)で時代は「伝説時代」、基本的にはラブストーリーらしく、すったもんだあった末に(「魔弾」と同様)ハッピーエンドとなるお話らしい。
ドイツオペラの一ジャンルとして一般的には「魔弾」で始まりワーグナーの《ローエングリン》で結実(?)する「ロマンチック・オペラ」の系譜が知られているが、あまりにも有名になりすぎた「魔弾」の影に隠れてしまってはいても最初期のロマンチック・オペラの代表作として《ジルヴァーナ》を無視することはできないのかもしれない。少なくともストーリーの点ではそのように位置づけられそうだ。
それにしても初演の1810年。どんな年だったかといえば、この年にオーストリア皇女マリ・ルイーズと再婚したナポレオン1世(当時41歳)の時代であり、ドイツではゲーテ(同61歳)もベートーヴェン(同39歳)も生きていた(シラーは5年前に他界)。そんな年にフランクフルトで初演された《ジルヴァーナ》だが、残念ながら客が入らず失敗に終わったとされている。しかし客が入らなかった理由は、ソフィー・ブランシャールというフランスの女性気球乗りの所為だったというから笑ってしまう。以下、Wikiの記事からの引用。
ヨーロッパ中に名を知られたブランシャール夫人は、見世物飛行の際にはいつも多くの観客を集めた。1810年9月16日の晩、フランクフルトにてカール・マリア・フォン・ヴェーバーのオペラ"Silvana"の初公演を失敗させたのは明らかに彼女である。市民たちはほとんどが彼女の飛行を見に行き、オペラに行ったのはごく少数であった。

by ka2ka55 | 2010-10-19 02:56 | 音楽 | Comments(0)