Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

天使とキューピッド(4)

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ちなみに、これらはルーベンスではなく、「アルテ・ピナコーテーク」のルーベンスの展示室のすぐそばに特に警戒用の柵などなしに展示されていたラファエロの3作品。左から『テンピ家の聖母』(1507年頃、クルミ材、75×51cm)、『カニジャーニ家の聖家族』(1505/06年頃、リンデン材、131×107cm)、『垂幕の聖母』(1513/14年頃、クルミ材、65.8×51.2cm)。ルーベンスの圧倒的な(下品な)作品群と比べるとあまりに上品すぎて面白味には欠けるが、どれも名品には違いなく、この3作品で総額いくらになるかという下品なハナシではなく、真ん中の作品について、ここに描かれている「天使たち」は18世紀末に塗りつぶされてしまったとのこと。その理由は不明なのだが、たしかに検索してみるとこれら天使たちが描かれていないものが見つかる。修復されて新たに描き加えられたのが1983年ということなので、「アルテ・ピナコーテーク」を初めて訪れた1980年は修復前だったことになるが、残念ながら見た記憶はまったくない。
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「柵などなし」というのはウソでさすがにこのレベルの作品になるとこの程度に「立ち入り禁止区域」が設けられている

by ka2ka55 | 2010-09-26 16:23 | 美術