Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

Nana@Erfurt

けっしてメジャーとは言いがたいが実に興味深いオペラの話題。
エアフルト(Erfurt)と言われてどれほどの日本人がドイツの地名として認識できるかわからないが、個人的には少なからず(行ったことはないが)思い出のある地名だ。旧東独に属していたがドイツのほぼ中央に位置し、現在はテューリンゲン州の州都(人口20万)。
そんなドイツの一地方小都市の劇場(Theater Erfurt)で先月25日にプレミア上演されたオペラ《ナナ》(Nana)がOpernnetzで非常に高く評価されている。具体的には6項目(音楽、歌唱、演出、舞台、聴衆、話題性)(各5点が最高)で満点。たまに満点はあるもののそれほど頻度が高くないこともあり、さすがに注目せずにはいられない。
Max Brod goss Zolas Roman in ein absolut operntaugliches Libretto, dass das Schicksal Nanas in sieben Bildern erzählt. Manfred Gurlitt schrieb 1932 die Musik dazu, die für 1933 in Mannheim geplante Uraufführung wurde von den Nazis verboten. Gurlitt ging 1939 ins japanische Exil, wo er bis zu seinem Tod im Jahre 1972 lebte.
そもそもこんなオペラがあるとは知らなかったのだが、原作は言うまでもなくエミール・ゾラの同名小説であり、これがマックス・ブロート(Max Brod)の台本によって「七」場にオペラ化され、これにマンフレート・グルリット(Manfred Gurlitt)が1932年に作曲、1933年にマンハイムで計画された初演はナチによって禁止されたとある。

さて、マックス・ブロートと言えば「カフカの友人親友」としてあまりにも有名であり、カフカに関する著書は読んだことがあるが、こんなオペラの台本も書いているとはまったく知らなかった。
しかし、何と言っても興味深いのは、作曲したマンフレート・グルリット(1890年9月9日 - 1972年4月29日)だろう。上の独文の最後にも書かれているように、1939年に日本に亡命し、1972年に日本で生涯を終えたそうだ(東京で他界)。こんな作曲家がいたことも知らなかったのだが、Wikiの記事によると「日本洋楽の功労者」であることは間違いなさそう。「1952年にオペラ歌手の日高久子と結婚」ともある。
by ka2ka55 | 2010-05-14 14:49 | | Comments(0)