Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

予習: 影のない女@NNTT

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― 昨日(8日)、今月20日から公演が始まる《影のない女》のオペラトーク(新制作演目の解説)を聞きに行った ―

「影のうすい女」ではなく、あくまで「影のない女」というタイトルで「裏表のない脳天気な女」の話と思った人もいるようだが…そう思われても仕方あるまい。この場合の「影」は文字どおりの影であるから「あらすじ」を読んだだけでは、何が何だかさっぱりわからない奇妙奇天烈な筋立てであることは間違いなく、予習が必須と思われる。
[ あ ら す じ ]霊界の王カイコバートの娘は皇帝と結婚し、皇后となった。しかし、人間ではない皇后には影がなく、子どもを宿すことができない。そのままだと掟により3日後に皇帝が石と化してしまうため、皇后は乳母と共に人間界に下り、染物師バラクの妻から影を奪おうとする。結婚生活に不満を持ち、子どもを産もうとしないバラクの妻は、乳母がしかけた誘惑に負け影を手放そうとする。良心の呵責を感じる皇后。バラクと妻は試練を経て、互いへの愛を確認する。皇帝は石になりかけるが、バラク夫妻の愛に心を打たれた皇后はバラクの妻から影を奪うことを断念、その時、皇后は影を得て二組の夫婦は真実の愛で結ばれる。

田辺秀樹氏(一橋大学大学院言語社会研究科教授/日本リヒャルト・シュトラウス協会事務局長)の解説は非常にわかりやすくてよかった。ただ、昨年11月の《ヴォツェック》のオペラトーク(記事)のように指揮者と演出家の話が今回は聞けなかったのがちょっと残念。
▼例によってカヴァー歌手4人が歌ったのは以下の3曲
 ①第1幕より 「私の夫は何処へいったの」(皇后)
 "Ist mein Liebster Dahin"
  皇后:小濱妙美(S)
 ②第2幕より 「再び見つかった鷹よ」(皇帝)
 "Falke, Falke, du wiedergefundener"
  皇帝:水口 聡(T)
 ③第3幕より バラクの妻とバラクの二重唱
 "Schweig doch, ihr Stimmen"
  バラクの妻:出来田三智子(S) バラク:米谷毅彦(Br)
 
  ピアノ 木下志寿子

*カヴァー歌手が本番で歌う事態にならないことを切願する。
by ka2ka55 | 2010-05-09 03:36 | 音楽 | Comments(1)
Commented by desire_san at 2010-06-02 11:30
記事を楽しく拝見しました。私も新国立劇場でR.シュトラウスの「影のない女」を鑑賞してきましたが、音楽構成なども含めて面白い作品だと思いました。
私の感想などをブログに書きましたので是非読んでみてください。
http://desireart.exblog.jp/10678873/
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