Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

定番 その2

《こうもり》が大晦日に上演されるのは、もともと大晦日から元旦にかけての話なのでまったく違和感はない。昨年だったか、真夏に横浜で《こうもり》を観たが、その意味では違和感ありすぎだった。オペラにおける定番中の定番、《椿姫》は一年中上演されているが、ラストシーンは謝肉祭の日なので2月に上演されるのが理想かもしれない。
とはいえ、一般にオペラというのは季節非依存性のものがほとんど。その中で例外的なのが、おそらく《ボエーム》だろう。これはパリのクリスマス前後の話なのでこの時期に比較的上演回数が多くなるようだ。
しかし、この時期、とくにドイツの歌劇場で最も多く上演される演目といえば、《ヘンゼルとグレーテル》であることは間違いない。ココで調べたところ、12月15~30日の期間にドイツの20余りの歌劇場で上演されるようで、これはもう日本の「第九」以上の頻度と言えるかもしれない。

《魔笛》をうっかり忘れていた。《魔笛》は通年で上演回数の最も多い演目であり、これは不動のトップで向かうところ敵なし。たしかにOperabaseで検索してみると、この時期の上演劇場数に関しても《ヘンゼルとグレーテル》よりも多いかもしれないが、上演回数の点ではほぼ拮抗しているようだ。
by ka2ka55 | 2009-12-16 23:43 | 音楽