定番 その2
とはいえ、一般にオペラというのは季節非依存性のものがほとんど。その中で例外的なのが、おそらく《ボエーム》だろう。これはパリのクリスマス前後の話なのでこの時期に比較的上演回数が多くなるようだ。
しかし、この時期、とくにドイツの歌劇場で最も多く上演される演目といえば、《ヘンゼルとグレーテル》であることは間違いない。ココで調べたところ、12月15~30日の期間にドイツの20余りの歌劇場で上演されるようで、これはもう日本の「第九」以上の頻度と言えるかもしれない。
《魔笛》をうっかり忘れていた。《魔笛》は通年で上演回数の最も多い演目であり、これは不動のトップで向かうところ敵なし。たしかにOperabaseで検索してみると、この時期の上演劇場数に関しても《ヘンゼルとグレーテル》よりも多いかもしれないが、上演回数の点ではほぼ拮抗しているようだ。