Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

上野に行き、初台に行き

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12月9日(水)東京文化会館小ホール/午前11時開演・午後0時05分終演/後方自由席0.5K/★★★★☆
東京文化会館モーニングコンサートVol.32
出演:吉川日奈子(ソプラノ)/吉川日沙子(ピアノ)

Opernnetzがらみでほんの1か月前に名前を知ったソプラノ(HP)。現在ドイツのハノーファー州立歌劇場で専属オペラ歌手として活躍中とのことだが、今月たまたま一時帰国してコンサートがあることを知り、しかも昨日のコンサートはワンコイン(¥500)で聴けるとあっては、行かなければ損。いや、往復の電車賃のほうが高くなるので行けば損の可能性も。などというのはまったく杞憂でしかなかった。各独紙に掲載されたレビューでの賛辞通り、驚くほどすばらしいソプラノだった。しかもその前に驚いたのは、文化会館の小ホール(約650席)とはいえ、平日の午前にもかかわらずほぼ満員だったこと。かなり前から前売りされてはいたが、当日券で十分と高を括っていたので一瞬、何事かと思ったほど。やはり「ワンコイン」効果だろうか。関係者がそんなにいるとは思えないのだが…ちなみにもう1回あるコンサートは13日(日)に北とぴあさくらホール(東京都北区)で行われる第九(もちろんソリストとして出演予定)。

Stimmfach(声の性格)についていえば、今回の選曲やレパートリーから見ても、「スブレット(Soubrette)」もしくは「リリック・コロラトゥーラ」に該当すると思われる。アンコールで歌った《こうもり》のアデーレのアリアなどはその典型で見事だった。そもそもスブレット役の場合、オペラやオペレッタでは長い台詞やレチタティーヴォが用意されている場合が多いため言語(特にドイツ語)に卓越していなければならないとされるが、(日本語による喋りはあまりうまくなかったが)ドイツ語の発音は申し分なかった。しかし意外とよかった、というか一番よかったのが《ボエーム》のムゼッタのアリア(私が街を歩くと)。ヘンデルの"Lascia ch'io pianga"も最後の《ドン・パスクァーレ》のノリーナのアリア(あの騎士の眼差しを)もよかった。本人いわく(たとえば「歌に生き、恋に生き」のトスカのような)イタリア的情熱には欠けるのがドイツ語圏の歌劇場を選んだ理由とのことだが、演技力もありそうなので今後が大いに楽しみだ。
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家なき猫(眠っているのではなく、これが猫式挨拶)とキンクロハジロ(不忍池にて)


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12月9日(水)東京オペラシティ コンサートホール/午後7時開演・8時45分終演/3階左バルコニーC席3K/★★★★
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第234回定期演奏会
指揮:飯守 泰次郎/コンサートマスター:戸澤 哲夫


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by ka2ka55 | 2009-12-10 19:12 | 音楽 | Comments(0)