Das Notizbuch von ka2ka ― ka2kaの雑記帳

最強のオペラ?―指揮者交代の巻

d0103632_6334054.jpg
《新製作》 ジュゼッペ・ヴェルディ オテロ
【全4幕】(イタリア語上演/字幕付)
原作 ウィリアム・シェイクスピア 台本 アッリーゴ・ボーイト 作曲 ジュゼッペ・ヴェルディ

企画 若杉 弘
芸術監督代行 尾高忠明
(スタッフ)
指揮 リッカルド・フリッツァ(第1幕・第2幕)/石坂 宏(第3幕・第4幕)
演出 マリオ・マルトーネ
美術 マルゲリータ・パッリ
衣装 ウルスラ・パーツァック
照明 川口雅弘
合唱指揮 三澤洋史
児童合唱指揮 金田典子/加藤洋朗
音楽ヘッドコーチ 石坂 宏
舞台監督 大澤 裕
(キャスト)
オテロ・・・・・・・ステファン・グールド
デズデーモナ・・・・タマール・イヴェーリ
イアーゴ・・・・・・ルチオ・ガッロ
ロドヴィーゴ・・・・妻屋秀和
カッシオ・・・・・・ブラゴイ・ナコスキ
エミーリア・・・・・森山京子
ロデリーゴ・・・・・内山信吾
モンターノ・・・・・久保田真澄
伝令・・・・・・・・タン・ジュンボ
合唱 新国立劇場合唱団/児童合唱 NHK東京児童合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

2009年10月6日(火)新国立劇場(東京・初台)18:30開演/C席4階左1列8K/★★★★☆


期待どおりすばらしく、限りなく名演に近い好演だったと思う。
なかでも最も印象的(感動的)だったのは、第4幕のデズデーモナ(タマール・イヴェーリ)の「柳の歌」(Piangea cantando dell'erma landa)から「アヴェ・マリア」(Ave Maria, piena di granzia)までの歌唱はもちろんなのだが、この間の観客の集中力。それまで、いいところでも散発的に聞こえていた咳払いが、この約12分間、まったく聞こえなかったのは、まさに奇跡的。「アヴェ・マリア」を歌い終わっても(絶対にあってはならない)拍手がなかったのは言うまでもない。ただし、最後では幕が完全に降りる前(指揮者がタクトを置く前)から拍手がぱらぱら出始めてダメ押しのブラボーにはすっかり興ざめ。なんであそこまできて我慢できないのか。
ところで、その指揮者だが、正指揮者のリッカルド・フリッツァが第2幕まで振って「体調不良」(場内アナウンス)に陥り第3幕から「音楽ヘッドコーチ」の石坂宏に交代するというハプニングというかアクシデントがあった。休憩後にいったんピットに入った楽団員が全員引き揚げてしまうし…フリッツァはカーテンコールには登場したが、たしかに元気がなかった。熱でも出たのか。とはいえ、第3幕以降の演奏に特に支障はなかった(むしろよりよくなった)。図らずも「音楽ヘッドコーチ」がどんな役割を担っているかを知ることができてラッキーだったとも言える。

【追記】指揮者交代の経緯(舞台裏)について、某ブログの記述がじつに興味深い。指揮者はどうやらインフルではなかったようだが、やはりインフルが今回の公演にも相当に影響していたようだ。
by ka2ka55 | 2009-10-07 07:03 | 音楽 | Comments(2)
Commented by desire_san at 2009-10-11 21:08
「オテロ」良い舞台でしたね。「柳の歌」は私も感動しました。

私もブログに、「オテロ」について私の感想を載せましたので読んでください。

http://desireart.exblog.jp/9089043/

よろしかったら是非ブログの中に書き込みして下さい
Commented by ka2ka55 at 2009-10-13 13:20
コメントありがとうございます。
あらためて考えると、「限りなく名演に近い」というのは、ちょっと過大評価かもしれません。たしかに「柳の歌」など感動的なシーンはありましたが、やはりあの演出には問題があり、少しやりすぎではなかったかと。